2021年11月14日月曜日。
久しぶりに恩師、丸茂義二(よしつぐ)先生の矯正の講義を受けてきました。
このコースはたぶん、一生続くかもしれないコースです。
新宿の住友先生と丸茂先生を二人占めするという贅沢なコースです。
丸茂先生とは1997年に丸研(丸茂研修会)22期ベーシックコースを受講してからのお付き合いです。
知り合ったいきさつは「日本歯科大学の丸茂先生」という先生が顎関節症を治療してくれている。との情報があり、たぶん1995年頃に日本歯科大学に在籍されていた丸茂先生に顎関節症の患者様紹介した事がきっかけです。
その当時「今」もですが、顎関節症の治療は暗闇の中を歩くが如くです。
その当時(今も)学問ではアメリカ帰りの華々しい経歴を持つ先生達の講義も相次いでいたし。。。。
しかし、治療はというと治せないものばかりでした。(あくまでもわたくし(森下)の知る限り、経験の中でですが。)
そんな時に丸茂先生に顎関節症の患者様を送ると1回とか2回の(丸茂先生への)通院で治ってきました。100%の患者様が!
丸茂先生からのお手紙に治療の内容が毎回送られてきました。それは、わたくし(森下)の知る学問体系とは全く違った施術によるものでした。20人くらいの患者様を、これでもかっていうくらい丸茂先生に送りましたが、全ての患者様が1〜2回の通院で治ってしまいます。
あり得ない!と感じて、僕は直接丸茂先生に電話をして僕の知る治療法と全く違っていて、でも治ってしまう。どうしてですか?との問いに、「僕の講習会に来なさい」っとの暖かいお言葉を頂き丸研に参加することに。
それが終生の師と仰ぐ天才!(神!)丸茂義二先生との出会いでした。
丸茂先生は顎関節症と補綴(被せ物や噛み合わせ)が専門の先生だったので、最初は補綴の基礎実習から。
パートナーがお互いに被験者になっての相互実習です。
まずは、歯型の採取から。
キツかった。
少々腕と知識には自信があった僕ですが、丸茂先生には全く歯が立ちません。
歯型の採取さえも半日かかっても丸茂先生からOKいただけない。相手の先生は歯型を僕に取られまくって唇が切れているし。
お昼の時間に外に出たときは、天を仰いで悔し涙が出てきたのをを覚えています。
自分の情けなさに。実力のなさに。傲慢さに。そして世の中の広さに感謝して。
以来。丸研に通うことに。
一時は丸茂先生と一週間に3日くらい一緒に居る時もあり。
丸茂先生を知れば知るほど遠ざかる距離感。
近づくことさえ出来ない。遠ざかるばかり。
ここ数年、仕事が忙しく丸茂先生にお会いすることが出来ませんでしたが、今回、かなり贅沢なセミナーを企画して下さいました。丸茂先生。本当に!!! ありがとうございます。