今日の箇所(第二ペテロ 1:12-21)には、自分の召命に生きるとは、どういうことであるかということについて記されています。
ペテロは、自分の死が近づいていることを知り、地上にいる間に自分が果たすべき務めが何であるかを語ります。 ペテロは、地上で残された時間、聖徒たちがいつも思い起こすことができるように、できる限り、真理を伝えるよう示されていました。 その結果として書いたのが、この手紙、ペテロの手紙第二です。
ペテロは、自分のしている労苦が空しくならないことを確信していました。 たとえ人目を惹くような大きな働きではなくても、たとえすぐには結果が伴わなくても、自分に委ねられた召命に従い、地道に使命を果たすことは、極めて重要であり、神様に喜ばれることなのです。
ペテロは、真理に関して悩む時には、自分の書簡から学んだことを思い起こすよう勧めています。 キリスト教の真理は変わることがないので、学んだことを忘れず、何度も反復して心に刻むことが大切です。
ペテロが自分の書簡から学ぶよう勧めたのは、当時、偽教師たちの教えが蔓延していたからでした。 彼らは、作り話や系図について論じることばかりに熱心でした。 彼らとは異なり、ペテロは、イエス・キリストの「力と来臨」に関して力強く語り、それが真実であることを証します。
「キリストの力」に関しては、自分とほかの弟子たちが高い山に登って経験した出来事を回想します。 ペテロはその時、イエスさまが誰であるかに関する天の御声を確かに聞いたと証します。
また「キリストの来臨」に関する預言のみことばは確かなので、それに目を留めているよう勧めます。 この預言は主イエスから直接与えられたものだからです。 私たちは、主の来臨に関する様々な意見や主張に惑わされず、主のみことばだけに従い、そのことが実現される時を待ち望むべきです。
目を見張るような大きな働きに心奪われることなく、自分が果たすべき使命が何であるかに目を留めたいと思います。 主から委ねられた召命に地道に、また忍耐をもって取り組むことができますように。 神様のみことばのように見せかけた人の言葉に気を付け、人為的な感動に騙されないよう、主が守ってくださいますように。 聖霊が照らしてくださるままにみことばを聞き、反復して真理を心に刻み、全身全霊をかけて従って行くことができますように。 御霊の照らしと導きがありますように。