今日からイースター特別デボーションに入ります。 今日の箇所(ルカ 22:1-13)には、イスカリオテ・ユダの裏切りとペテロとヨハネの従順が対比されています。

 

イエスさまの十字架の贖いは、過越の実体であり、完成です。 過越の祭りと種なしパンの祭りが近づくと、宗教指導者たちはイエスさまのことを殺す名分を積極的に探し始めます。 そこへちょうど、イエスさまの弟子の一人、イスカリオテのユダがやって来て、イエスさまを引き渡す方法や報酬について相談します。

 

イスカリオテのユダは、3年間、イエスさまがして来られたことを見て来たにもかかわらず、イエスさまがどのような方であるか、分かっていませんでした。 ルカは、その背後に「サタン」が居たと記しています。 サタンがユダの「貪欲」を利用して「裏切り」という悪を行わせたのです。

 

あらゆる悪事の背後にはサタンが居ます。 サタンは非常に巧妙で、私たちの心がみことばに支配されていなければ、誘惑を用いて容易く私たちの心を支配してしまいます。 そのようなサタンのわざを、十字架の死によって滅ぼし、私たちのすべての罪の問題を解決してくださるのが、救い主イエス・キリストです。

 

過越の祭りは、ニサンの月(ユダヤ暦1月)14日の夕方で、種なしパンの祭りは14日の夕方から21日の夕方までの7日間です(出エジプト 12:18)。 ルカは、この期間を「過越の子羊が屠られる、種なしパンの祭り」と記しています。

 

イエスさまは弟子たちと最後の過越の食事をするために、ペテロとヨハネを先に遣わして、用意させられます。 彼らがどこに用意するのかと尋ねると、イエスさまは誰に会ってどのように話すべきかを詳しく教えられます。 二人の弟子は、イエスさまに言われた通りに行動し、食事の用意をします。 

 

イエスさまは二人の弟子を通して過越の食事を自ら用意されたのです。 私たちキリストの弟子の従順を通して、イエスさまは神の御国を前進させられるのです。 イエスさまは、その最後の過越の食事の席で、イスラエルの贖いのみわざの予表である旧約の過越の祭りを、ご自分の十字架の贖いのみわざを記念する聖餐式として新しく制定されたのです。

 

神様に仕えるべき宗教指導者たちが、キリストとして来られたイエスさまを殺すことに先頭に立ったことを、反面教師としたいと思います。 聖書の知識がむしろ主のみこころを受け入れる妨げとなっていないか、自分自身を振り返りたいと思います。 高慢に陥り、サタンの誘惑の餌食とならないよう、いつも目を覚ましていられますように。 御霊の照らしと導きがありますように。