今日の箇所(詩篇 53:1-6)には、悪の勢力が蔓延している世にあって、どうすれば正しく生きることができるかということが示されています。

 

愚か者は心の中で神様の存在を否定します。 目に見えない神様に頼って生きることは、愚かなことに思えるからです。 そして、神様よりも富や権力といった現実的な力に頼ります。

 

霊的無知は倫理的堕落へと続くため、神様を無視する人は、忌み嫌うべき悪を平然と行うようになります。 自分が願うものを手に入れるために、神の民から奪い取ります。 習慣的に悪を行いながらも、良心の呵責すら感じません。

 

このような悪しき者たちが栄えている世にあって、正しく生きる秘訣は、「神様の観点」を持つことです。

 

神様を無視して悪を行う者は、人の目には華やかに見えたとしても、天におられる神様がすべてをご覧になっておられ、最終的に裁きを下されることを知らない愚か者です。 貧しくても、神様を見上げて生きる人こそ、知恵のある者なのです。

 

神様を無視して神の民を虐げる悪しき者の人生は、長続きしません。 それは、神様は、ご自分の権威を認めず、自分勝手に生きる者と共には居られないからです。

 

自分の力や権力、富に拠り頼んで生きる者たちの心は、常に不安です。 自分が拠り頼んでいるものが、いつ無くなるか分からないからです。

 

逆に、神様に信頼する者たちは、どのような状況に置かれても、恐れません。 神様が守ってくださっていると確信しているからです。 このような者こそ、真に知恵のある者です。

 

神様は、ご自分を中心に生きる者を探しておられます。 そして、神様を恐れる者を苦境から救い出し、元通りにして、ご自分の御前で喜ばせてくださるのです。

 

神様を認めず、自分の力に頼って生きる者たちこそ、最も愚かな者であることをあらためて教えられました。 たとえ自分には何もなくても、自分のことを守ってくださる神様が共に居てくださることを信仰の目で見据え、堂々と生きていけますように。 神様を恐れ、この世にあって悪に打ち勝ち、救いの主をほめたたえる人生を歩むことができますように。 御霊の照らしと導きがありますように。