このガンの特徴は、定期健診をすれば、未然に防げるガンということ。
この未然に防げるはずのガンで、国内では年間2500人亡くなっているそうです。
これは、防げたはずの死ですよね?
皆さんに、この防ぐことができるガンを知ってもらいたいと思ったので、付け焼刃の知識なので、もしかしたら勘違いもあるかもしれませんが、書かせていただきます。
構成は
1 どんな病気なのか?
2 原因は何か?
3 どのような人がかかりやすいか?
4 どうやって見つかるか?
5 検診の内容は?
6 最後に…
という流れでいきます。
長文でありますが、何となくでもいいので見てください。
1 どんな病気なのか?
子宮頸部(子宮の入り口付近)表面の粘膜組織に発生するガンで、子宮ガン全体の8割を占めるとされています。(この他の子宮ガンに「子宮体がん」というものがあります。)
あらゆる年代に見られますが、30歳を過ぎてから徐々に増え、40~50代が最も多くなるとされています。
しかし、最近は10~20代にも増えています。
2 原因は何か?
主なものは、ヒトパピローマウイルス(HPV)の感染が原因であることが明らかになっています。
このウイルスは性交渉によって感染しますが、性交渉の経験を持つ女性の半数以上が一度は感染する、ごくありふれたウィルスです。
多くの女性は一度ウィルスに感染しても2年以内に自然に消失しますが、約10%の人は感染が長期化(持続感染)します。持続感染すると、その一部で子宮頸部の細胞に異常(異形成)を生じ、さらに平均で10年以上の歳月の後、ごく一部(感染者の1%以下)が異形成から子宮頸ガンに進行します。
発症因子としては、免疫力の低下、喫煙、ビタミンA・C不足などが考えられています。
このように、感染してもすぐに発症するわけではなく、前がん状態(異形成)が長期にわたって見られます。この異形成のときに発見可能なので、定期的に検診を受けることにより、未然にガンを防ぐことができるのです。
3 どんな人がかかりやすいのか?
●セックスの経験がある
●妊娠・出産・中絶の回数が多い
●初めてセックスした年齢が若い
●セックスフレンドが多い
子宮頸ガンは、統計的に上記のような人に多く発生しているという結果が出ています。これは多産などの物理的刺激のほかに、セックスが引き金になっているということです。
セックスの経験があれば、誰もがかかりうる病気で、1回の性行為で感染し、ガンになる可能性があります。(パートナーの男性の性体験も感染に影響します。)
40~50歳代に多いのですが、10代から性交渉のあった人と多くの人と性交渉のある人は特に注意が必要です。
4 どうやって見つかるのか?
初期段階では、自覚症状はほとんどありません。稀にセックス時の接触による出血がある程度です。ですから、早期発見のためには自ら進んで検診を受けることが唯一の手段なのです。それ以上進行すると、不正出血や色のついたおりものが見られ、さらに進行すると腰やおなかの痛みなどが起きてきます。
頸ガンは、初期に発見されれば完治する病気となっています。セックス経験が一度でもあれば、自治体の行う安価または無料の検診などを利用して、10~20代の方は2年に1度、30代以上の方は年に一度はチェックした方がいいそうです。
妊娠した時や他の病気で婦人科を受診した際に、検診を受けて見つかる人も多いみたいですが、その場合は検査料に健康保険が適用されないこともあるそうです。
生理のトラブルと間違えやすい症状
●経出血が少ない
●日数が短い
●周期が短い
●少量で茶色い出血がダラダラ続く
このような状態があるときは、検診を受けた方が良いと思います。
5 検診の内容は?
頸部の細胞を取る「細胞新」が中心です。痛みも出血もほとんどないそうです。
検診では、生理の様子やセックス・妊娠・出産歴などを聞く「問診」の後、診察台で子宮や卵巣などの状態を確認する「内診」があり、その時頸部の粘膜細胞を、めん棒やへら、ブラシなどでこすって取って採取する「細胞診」が行われます。この細胞を顕微鏡で観察し、異常がないかどうかを診断します。
細胞採取の後、コルポスコープと呼ばれる膣内を拡大して覗く機械を使うこともあります。医師が実際に目で確認しながら、疑わしい病変部から組織を採取できるので、より確実に検査します。
細胞診自体は一瞬で終わり、痛みも出血もほとんどありません。
6 最後に…
子宮頸ガンは自覚症状が出てきたときにかなり進行した状態にありますが、症状のない時期(異形成の段階)で発見・治療をすれば、ほぼ100%治癒します。
より積極的に頸がんを予防するには、セックス時にコンドームを使用すること。
コンドームの正しい使用は、HPVに限らず、あらゆる性感染症の予防にも役に立ちます。
冒頭でも書きましたが、この未然に防げるガンで年間2500人の人が亡くなっています。
予防できる病気のなので、僕は本当に惜しいと思います。
一人でも防げるように、検診をどんどん受けられる世の中にしていきたいですね。