「あのー、弓どうを始めたいのですが」
と、昼稽古の時に男性が訪ねてきた。
「初めての方ですか?」
「はい」
あー、残念。 今年のビギナー教室は6月に終わったばかりだ
その旨を伝えたら
「一年待つのですか!」と気が遠くなるような顔をしていた
「どうしても、早く始めたかったら、
夜には、カイチョウ先生がいるから、夜に道場に来られて
相談して、なんとか教えてもらえるよう頼んでみたらどうでしょう?
教えてくれる人がいたら、始められると思いますが」
と、伝えた。
一緒に昼稽古に来ていた 昔から私と 気の合わない先輩は
「まあ、そんなことは絶対無理だと思うけどね」
と、横に立って、伝えていた。
「え?絶対無理なのか?まさか!」と思った。
私が以前習っていたMartial Artsの先生だったら、
そんな人が来たら、なんとかして、教えてくれるか、教える人を探してくれるはずだ。
と、いう感覚で、返事をしてしまった。
夜稽古に、参加した時、その男性が来られた。
しばらく、カイチョウ先生と話をしていた。
稽古が終わって、その男性に聞いた答えが、
「安全面の話がでて、自分ではそれ以上何も言えなかったです。
来年まで待ちます」だった。
えー、そうなのか。
まあ、そうなのだろうな。
そういうものなのだろう。
お教室と同じ12回くらい、なんとか教えてあげたらいいのに、、
と思ったけど、
個人の道場ではないし、熱意をもって教えても、
来なくなってしまう人も多いのは事実だから、、
しかたないか。
私も、とてもがっかりして、
「だめでしたか、、、。でも言うだけ頑張ってチャレンジされたから、
人生いいことあると思います。来年お待ちしています」
と 言うしかなかった。
あたしが先生だったらなー
私の習っていたMartial Artsだったらなー
Instructorの私はすぐ彼の気持ちに答えられたんだけどなー
くーっ
なんか、くやしく感じてしまった。
ここでは、私の考えの方が普通じゃないのだなぁ。と思った。
きゅう道場に通い始めの頃、先生方との距離感がわからず、
なんか違和感を感じていた理由はここかもしれない
私のMartial Artsの先生方は、
治安の悪い地域に住んで、若者たちに武道を教えていたり
アフリカにも教えに行ったり、していたんだから、
やっぱり、武道もそれぞれ全然 違うんだな
その男性、来年のお教室に来てくれたらいいな
それまでに、一つ段位をあげたらお教室のお手伝いが
できるようになるんだから頑張ってみるかな
と、すこしだけ思った。