もう亡くなってしまったんですが、青物の神様とか、当時は現代の名工なんて言われてた廣島一夫さんと人がいました。
ちなみに青物というのは、生えてる青い竹をそのまま切って割って剥いで、カゴやザルなどの生活道具になったものを言い、これを専門に作って売ってる人の事を青物職人と言います。
まぁ、当時知らなかったんで教えてもらったんすけど、その集落に行って生前の自宅に伺って廣島さんが残した作品や言葉達に触れる機会がありました。
足が悪く選択肢も少なかった廣島さんは、竹細工に惹かれ、師に教えを乞い、集落を廻ってはそこの家庭で必要な道具を現地で切った竹で作って暮らしていたようです。
まぁ、山間部や田舎ならではの暮らし方で、現代ではやれ!って言われても難しいとは思いますが...(;^_^A
腕がいいのは分かりますが、何でそんなに語り継がれる程の人になったのかは、色んな要因があるとは思えど、人間性なんだと思いました。
彼の残した言葉で最近理解出来るよーになって来た、何でか知らんけど心に響いた言葉。
「天は2物を与えず。2物3物は自分で獲れ!」
自分は正直、結構器用な方だと思ってましたが、
爪の甘さを指摘される事が多く、耳が痛い出来事が続き、本気になって初めて自分の性質みたいなのを気付かされる事も多いです。
ただ、そこは意識して自分で磨いて行けばいい。
そんな経験は、幼い頃腐るほどして来たはずなのに、大人になると自尊心が付いてしまって弱い自分を認めたくない衝動に狩られてしまう。
目指すモノの先が自分の性質とちょっと違うなら、寄せて行く努力も大事だし、安易に目標を近づけてしまっては得られる結果も小さくなってしまう。
わかっちゃーいるけど早く仙人みたいになりたーい!と思いながら、毎日歯を食いしばりながら流れる時間が早い日常を大事にしよーと心がけてます。