九州から京都へ久しぶりの一人旅。
まだ学生なのに、決まった勤め先から自分の商品を作って出してみたら?というお誘いに乗って、運良く店頭に並ぶ事になったので今後の視察も兼ねて行った帰りのフェリーの中。
日本ってどこに行っても同じだなぁ~と感じていた行きに比べて、満腹になった帰りの少し寒い布団の中です。
いい縁がありました。
ここ最近は特に文化や伝統をどう伝えるのか?って事に触れる事が多く、それが自分になかなか響かなかったのですが、何となくストンと腑に落ちました。
結局は想いなんだなぁ~と。
素直にどれだけ深く想うか。技術や縁はどんどん付いてくる。
それが形になるのだから、根底にある所がしっかりしてないとどれだけ後付けしても、何か嘘くさかったりするんだなぁ~と。
表すモノが言葉であり、作ったモノであり、気持ちであっても、純粋なモノでなければ結局うまくは行かないんだと思いました。
テクニックは確かに潤滑油だとは思うし、それでそこそこ上手くいく事もあるだろうけど、それだけのモノでしかない。
何て想いが薄っぺらい世の中なんだろうと、古都に映る景色や行き交う人達を観てて、今まで見てきた光景も含めて、自分自身もそうだなぁ~と思いました。
一人一人が一つ一つを慈しむ気持ちが昔はあったと思いを馳せます。デザイナーの河北さんの講演を聞きに行った時、同じ事を思っていた事に何とも言えない気持ちになりました。
やはりそれは江戸までだったようで、外国の人達の方がそれを分かっていたようです。
日本の芸術性は海外から取り入れられたように言われた1面もあるけど、文化自体が海外からしてみると芸術だったのだなぁ~と知らされました。
もう少し日本の人としての文化を掘り下げて、心に響く製作が出来たらいいなぁ~と妄想してしまう、ヒントを沢山頂いた一人旅でした。