「脱毛したことでワキのニオイが気にならなくなった」という声を聞いたことあるという方もいらっしゃると思います。
逆に脱毛後にワキガが悪化したという声もあります。結局のところどちらが本当なのでしょうか？今回は脱毛とワキガの関連性について説明したいと思います。
ワキガってなに？
ワキガについて知っているようで知らないという方が多いようなので、まずはワキガについて説明させていただきます。
ワキガは医学的には「腋臭症（えきしゅうしょう）」と呼ばれています。ワキガのニオイってみんな同じではなく個人差があるんです。
ちなみに日本人のワキガの割合は１０％程度です。ということは、１０人に１人がワキガだという計算になります。
１０人に１人がワキガって思ったより多くないですか？私と同じ悩みを持っている人がこんなにいるんだと思うと心強くなりました。
日本人でワキガの人の割合は１０％と少数派ですが、欧米の人のワキガの割合は８０％程度です。日本と海外ではこんなにも割合が異なります。
ワキガの原因ってなに？
体にある汗腺のほとんどはエクリン腺と呼ばれる汗腺で、暑い時や運動後に出る汗のほとんどはこのエクリン腺から出ます。
エクリン腺からでる汗は体温調節のために出る汗で、成分のほとんどが水分です。この汗は無色で透明な色をしています。
それに対し、ワキガの原因となる汗はアポクリン腺と呼ばれる汗腺から出ます。アポクリン腺から出る汗には水分の他に脂質や糖類、鉄分、タンパク質などが含まれています。
アポクリン腺から出る汗は乳白色で、汗が出てすぐは無臭です。しかし、時間の経過とともに汗の成分が雑菌に分解されてしまいワキガ臭を発生させます。
アポクリン腺から出る汗も出てすぐは無臭なので、きちんと汗のケアをすることができればワキガ臭は発生しないということなんです。
脱毛でワキガ臭は悪化するすることはない
結論から言うと、脱毛によりワキガが悪化することはありません。ワキガ臭の原因となるアポクリン腺の数は生まれつき決まっており、脱毛などにより汗腺の数が変わることはありません。
脱毛によりワキガが悪化すると言われている理由
①脱毛による刺激により汗の量が増加
脱毛の処置にはいくつかの種類がありますが、ワキに刺激を与える点は共通します。脱毛による刺激で一時的に発汗しやすくなり、ワキが臭うこともあるということがわかっています。
②毛穴の汚れからワキが臭うことがある
脱毛後の毛穴は時間とともに自然に閉じていきます。しかし、何らかの理由によって毛穴が長時間開いた状態が続くことがあります。するとそこに皮脂などの汚れが溜まりニオイを放つことになります。
脱毛後にニオイが強くなったと感じた場合は、ワキに汚れが詰まったりしていないか確認してみましょう。詰まりを発見したら皮膚科などを受信し、取り除いてもらいましょう。
脱毛ではワキガは完治しない
脱毛することによりニオイを軽減することはできますが、完治することはありません。前述の通り、アポクリン腺の数は脱毛後も変わらないからです。
しかし、脱毛によりニオイは軽減することができます。今までわき毛がなくなることでムレにくくなり、菌の繁殖が抑えられます。またわき毛がないので普段のケアが簡単にできるようになります。
私はワキガ臭を少しでも改善したいと思い、思い切って脇毛の脱毛を行いました。最初は抵抗がありましたが、少しでもワキガ臭が改善されるのであればと思い脱毛しました。
脱毛した結果、ワキガ臭で悩むことはほとんどなくなりました。汗が出て雑菌が繁殖してしまう前に服が汗を吸ってくれるからです。
今までは脇毛があったので、どうしても汗が毛に残ってしまっていました。私は脱毛して良かったと思っています。
まとめ
脱毛によりワキガが悪化することはありません。しかし、脱毛によりワキガが完治することもありません。
ただ、毛がなくなることで症状は改善されますし、日ごろのケアもしやすくなり、清潔な状態を保てるようになります。
ワキガの完治には手術をする必要がありますが、手術に抵抗がある方はサロンやクリニックで相談し、脱毛してみるのも一つの手です。
今は比較的安く男性の脱毛もできますので、興味がある方は探してみてもいいかもしれませんね。