海外で暮らすお子さんで、小学校卒業までに英検準1級を目指すパターンは、結構多いと思います。
英検は、2級と準1級の間の壁が大きいので、合格がなかなか難しい場合もありますが、中には小6までに準1級を取得できるお子さんもいらっしゃいます。
そこで、準1級を目標に頑張ってきた場合、次は何を目標にすれば良いのだろう、と悩むところですね。
もちろん、引き続き英検1級に進むこともできますが、個人的にはあまりお勧めしません。英検は、準1級までで良いかな、と思います。
年齢的なことも考慮した上で、英語力のさらなる向上を考えた時、次の目標として定めるのに妥当なのでは?と考えられるのは、この辺かなと思います↓
★TOEICのハイスコアを目指す
★年齢的に、内容が少し難しいけど、TOEFLの問題に慣れておく
★難易度は高いが、英文法の勉強としてSATの問題に挑戦
★TOEIC
一般的に、英検準1級は、TOEIC730点に相当すると言われています。
私の肌感覚では、準1級レベルであれば、730点以上は取れると感じます。
海外で暮らすお子さんは、TOEICの文法問題を感覚で解いてしまうので、文法が良く理解できていなくても解けてしまいます。
なので、TOEICのリスニングやリーディングのPart5は、特に問題はないでしょうから、Part6とPart7の長文を中心に取り組むと良いでしょう。
帰国子女で、将来、日本国内の大学を目標としているのであれば、満点を目指して頑張るのも良いと思います。
★TOEFL
一方、国内のみならず、海外の大学も視野に入れているのであれば、TOEFLの問題に取り組むのもお勧めです。
年齢的に難易度が高いようであれば、まずはライティングを少し練習してみたり、長文を読むことに慣れるとか、長いパッセージをまとめて聞く練習をするなど、できる範囲で取り組むと良いです。
海外のインターナショナルスクールを卒業した場合、TOEFLは免除されますので、試験対策というよりも、英語力の向上のための教材として利用すると良いでしょう。
取り組めば取り組むほど、スコアも上がりますので、モチベーションもキープしやすいですね。
★SAT
海外の大学受験で今までは必須でしたが、近年は、必要のない大学も増えてきました。
それでも受験生は、まだスコアを求める大学がある以上、まだ数年は、年に何回か受験していくことになるでしょう。
SATも、TOEFL同様、受験に必要かどうかではなく、教材として取り組む価値があります。
準1級を合格したばかりの小学生に、SATの長文は難しいですが、英文法を学ぶ良い教材と捉えましょう。
インターナショナルスクールの生徒さんは、体系的に文法を学ぶことがないので、こういうところで文法を身につけておくと、将来、役立ちます。
TOEFLやSATで文法を身につけ、リーディング力がついてくると、ライティング力も上がり、大学受験のエッセイの書き方にも効果的です。
全体的に言えることですが、高校生になって初めて文法に向き合っても遅いのですが、現状は、SAT受験で初めて文法をきちんと学ぶ生徒さんが意外にも多く、驚きます。
英検準1級という目標をクリアしたら、少しずつで良いので、文法を身につけ、将来、受験するであろうTOEFLやSATに向けて着実に準備を進められると良いですね。