最近の児童書は、カラフルで、字が大きく、挿絵も可愛いので、

それに比べると、Roald Dahl の本は、そういう意味では、地味かもしれません。

 

そのためか、子どもがなかなか自分から手に取ることが少ないように見受けられます。

 

絵は白黒、そして決して日本人受けするような作風ではありません。

 

ところが、試しに1冊読んでみると、Roald Dahl ワールドに何故かはまってしまうのも、この作者の不思議な魅力です。

 

まるで、子どもの空想世界を代弁し、読者を見事に異次元の空間へと誘い出し、そこから奇想天外な展開を繰り広げていく。

 

Roald Dahl の独特な世界観の創作も素晴らしいのですが、さらに特筆すべきは、難易度の高い語彙を多用することなく、しかし、芸術的ともいえる英語の表現力を幼い子どもたちに提供していることだと思います。

 

特に、英語学習者にとって何よりも嬉しいのは、英語特有の言葉遊びなども随所にあるものの、限られた英語力でも、いつの間にか不思議と一流の文学作品の世界へと引き込ませてしまう作者の圧倒的な表現力。

 

【英語の多読にお勧め】インター校 小学校低~中学年 | ☆ 英語教育 x 英語絵本 ☆ (ameblo.jp)

 

以前にもご紹介しましたが、あまり厚みのない作品(Magic Finger や The Twits など)から始めてみるのがお勧めです。

 

一旦はまると、次から次へと読みたくなるのが Roald Dahl 作品の特徴。

 

慣れてきたら、映画化されたお馴染みの作品 Charlie and the Chocolate Factory も楽しく読めます。その後は、続編の Charlie and the Great Glass Elevator も是非、一読を。

 

ここまで来ると、最初は、その分厚さに怖気づいてしまっていた Matilda も、読みたくなりますね流れ星

 

Roald Dahl の創作活動を支えてきた自宅脇の小さな小屋。ノルウェー移民の両親の元に生まれ、夏休みをよくノルウェーで過ごしたというダール。無類の hytte(ノルウェー語で山小屋)好きであるノルウェー人の血が、こんなところにも垣間見れるのが面白い。

 

おまけ: 小屋の中の様子は、こんな感じだそうです↓

Roald Dahl interview and short film – Pebble Mill at One 1982 – YouTube