"Waiting School"
私がこの言葉を娘の口から初めて聞いたのは、来星3年目くらいだったかなぁ。
親である私たちの中には、そうした概念があっても、娘の口からそういう言葉が出るということは、子ども同士でそういう話題になるのだなぁとその時、思った。
カズオ・イシグロのThe Buried Giant (忘れられた巨人)を読み終えたので、以前ここでも紹介したStephanie Chen のTravails of a Trailing Spouse を読み始めた
そしていきなり、Chapter 2 でwaiting school の話が
しかも、その対義語がwanted school だとStephanie は書いている。
そうだったんだぁ
そんな言い方をするなんて、知らなかった
シンガポールには、すぐに入学できない、でも最終的に親が入れたい wanted school と、そこに入るまでの期間、通うことになる waiting school があるという。
実際、長くシンガポールにいると、子どもは最終的には、アメリカ系またはイギリス系の、高校まであるインター校に行くことが多い。
いわゆる waiting school にいる子は、次々とお友達がそちらへ転校していくので、自分の番はいつだろうという感覚があるよう
とはいえ、waiting school だろうが、wanted school だろうが、学校選びの見学ポイントは同じだと思う。
私は以前、学校見学に行った際、何故この学校には子どもの作品が一枚も飾られていないのだろうと疑問に思ったことがあった
校内の廊下にあるのは、事務の人が貼ったであろう飾りばかり
ある意味、大人受けは良いのかもしれないが、私はかえって疑問に思った
それが「良い」とか「悪い」とかではなく、私はそう感じたということであり、同じ学校を見学した人が必ずしも同じ印象を持つとは、決して限らない。
それで良いのであって、肝心なのは、自分の感覚で学校選びをすることだと思う
学校を実際に見学するということは、学校のホームページだけでは分からないことを見て、色々と聞くチャンス
特に疑問に思うことは、何故自分がそれを疑問に感じるのか考えてみる
ホームページの印象と、実際にキャンパスを歩いてみて受ける印象は違うこともある。
上級生の立ち居振る舞いが気になるかもしれない。
そんなことで学校を決めても良いのかと思ってしまうほど、小さなことが意外にも気になることもあるかもしれない
でも最初に感じる気がかりは、後に別の形でネガティブに現れることが往々にしてある
いくつか学校を見学して、しっくりくる違和感を感じない学校はどれだったかと振り返ってみると、意外ともう答えは出ていたりする
自分の優先順位は、他の人の基準とは異なることもある。
どうか違和感のない選択を
そんなに難しいことではないはずです