ノルウェーに住んでいた頃、Brown Cheese Please という本に出会った。
たまたま書店で面白そうと思い、手に取った本だったのですが、ノルウェー人のアイデンティティーというものが見えてきて、北欧諸国と呼ばれる各国の違いが、当時良く分からなかった私にとっては、あまりにも新鮮だった
タイトルのブラウン・チーズですが、チーズを作る過程でできる成分をキャラメル化させた、あま~い茶色いチーズです。厳密には、チーズではないのですが
ノルウェー人は朝食やランチの際に、パンにのせて食べ、学校のカフェテリアにも必ずあるので、子どもたちも大好き
表紙の絵は、チーズ・スライサーを持ったバイキングですが、ノルウェーのどの家庭にも必ずあるのが、このチーズ・スライサー v(^-^)v
この本は、外国人の目からノルウェー人の特徴を描いているのですが、文化的あるいは言語的背景が分からないと笑えないページもあるなぁと感じます(・_・;)
その中でも、ノルウェー人のコンプレックスのようなものが見え隠れするのが興味深い
私たち日本人は、北欧というと、その辺の国々を一緒くたにする傾向がありますが、この本によると、ノルウェー人にとって、お隣スウェーデンは、華やかで洗練された国であり、
そしてスタイリッシュなデザインで知られるデンマークとは対照的に
自分たちのイメージは、こんな感じ↓
かなりの劣等感が漂っており、日本人の目には何とも新鮮な視点です
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ところで、上の写真にあるバイキング船ですが、ノルウェーの首都、オスロには、バイキング船が展示されている小さな博物館があるのですが、実際の船を目の当たりにすると、10世紀前後に、この国にこんな技術があったのだという事実に圧倒され、その航海術にも驚くが、それよりも何よりも、その造形美に目を奪われます
ノルウェー文化には、スウェーデンのIKEAやH&M の話題性や、デンマークの Royal Copenhagen やGeorg Jensen などのデザイン性は、あまり見られないけれど、バイキング船博物館はお薦めです
ブラウン・チーズも、一度はいかがですか