Jさん路上で倒れる | 小林てるよのブログ

Jさん路上で倒れる

8月12日 (月) 晴れ

小林てるよのブログ

 いつも、「住まい」探しでお世話になっているT不動産からの連絡「Jさんが路上でたおれ、病院に運ばれたようで、警察から連絡があり、身元確認のためマンションのカギを開けて立ち合ってほしいと言われました。今から出かけますが、詳細が分かり次第再度電話をしますと。

 2009年の晦日。奈良公園でホームレスをしている人を何か支援できないかと、日本共産党は県議団や市議団が後援会のみなさんと炊きだしをしました。

 Jさんとの出会いはその時です。

 Jさんは、沖縄の出身です。絵を描くことが好きで、高校のデザイン科を出て、東京の印刷会社に就職。しかし企画室もなく自分のやりたい仕事ができず、そこをやめ、自分で友人と事務所をたちあげ、商業デザインの仕事をしてしばらくがんばっていたが、時流にのれず、事務所は閉鎖。

 転々とする暮らしがはじまり、8年ほど前に奈良に。旅行で奈良にきたつもりが・・・。ホームレスぐらしに・・・。

 アルコールが放せず、身体もあちこちが悪くなっていました。

 2009年の晦日に奈良公園でJさんに会った時には「自分のことは何とかするよ。ほっといて」といっていたJさんが、その年が明けた1月の下旬、歩行が困難になり、一緒にいた仲間の連絡で病院に救急車で入院。

 病院のソーシャルワーカーと相談して、病院で生活保護の手続きをして貰いました。

 しかし、2週間余りの入院の間に退院して落ち着く”住まい”がなければまた、ホームレスに舞い戻ることになります。

 ”住む家”をさがさなければなりません。T不動産にかけこみました。

 それから3年半。市役所で会ったり、訪問する度に「アルコールは控えるように」
「病院にはきちんと行きなさい」といいつづけましたが・・・

 身体を壊した一人暮らしの生活には、展望や希望見えて来なかったのでしょう。

 Jさんはいま、病院の集中治療室です。