「レバノン遺跡修復」の講演会と「アラビア音楽」を楽しむ会 | 小林てるよのブログ

「レバノン遺跡修復」の講演会と「アラビア音楽」を楽しむ会

8月12日 (日) 晴れ
 奈良県アジア・アフリカ・ラテンアメリカ連帯委員会(ナラーラ)が主催する「学習会」が、おかたに病院多目的室で行われました。

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 「中東レバノンの遺跡を修復する=レバノン共和国ティール郊外ローマ時代壁画地下墓の修復」と題して、奈良大学 西山要一教授の講演がありました。

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 レバノン共和国の首都・ベイルートの南約80キロメートルにあるティールは、紀元前5000年頃すでに優れた古代文明があったといわれ、世界文化遺産「フェニキアの中心都市として栄えた港町ティール」に登録されています。

 2004年度より、西山要一教授を代表者とする奈良大学保存修復隊は壁画地下墓TJ04の保存修復研究を行い2007年に墓室の修復を完了。

 修復と並行して壁画顔料の化学分析、温湿度・紫外線強度・大気汚染など保存環境調査を行い、レバノン共和国における古代ローマ時代の壁画の顔料・描写技法等とともに墓室内の温・湿度が極めて安定していることが壁画を良好に保ってきた要因であることを明らかにし、将来のTJ04の保存環境確保の貴重なデータとなりました。

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 講演後、「カヌーン」と「レク」による、アラビア音楽の数々が演奏されました。
演奏は、音描き屋しんごさんとサンぺーさんでした。