小説家志望の人は、各文学賞に応募します。それぞれの賞には特徴がある。

作品に合った賞にしないと、最初から厳しくなります。場違いは良くない。

選考する方は、たくさんの応募作品を、まずは下読みに出します。よそに。

それで絞れて来ると、出版社内で3次、2次、1次の選考をして行く。

もう、ここまでで残ってるのは数点、最後は著名人が最終選考して決定と。

 

まあ、こんな感じで受賞作は出版への道が出来て行くのですが、狭き門です。

たいていは闇夜に放つ矢みたいで、どこかに行ってしまいます。○○箱へ。

 

出版社は売れるかどうかを見る、その作者の可能性、潜在力を見抜こうと。

こんな出会いも、松本清張の雑誌懸賞の応募作「西郷札」を入選させました。

その後の活躍の端緒となりました。選んだ出版社の眼力も凄いと思います。

 

小説なら、最初の1ページ、ほんの数行、もっと前の出だしで決まったりも。

選考する側はプロですから、どうするか瞬時に決めたり出来るのでしょう。

文学賞への応募作は、出だしが大事。テーマもそうだけど、まずは出だし。