最悪なこの夏、とても不思議な経験をした。
毎日、極度の苦しみの中で、眠りにつくのだが、
翌日、目が覚めて、頭の中、または心に浮かび上がってくるものは、
昨晩の苦しみの続きではなく、
全く今まで考えたこともないような、
新たな苦しみであったり・・・・
または、とても、気持ちが軽くなるような、
少し希望の光を照らすものであったり・・・
この希望というものも、この夏の苦しみ過程では、
いちども、味わったことのない感覚で、自分でもびっくりする。
夢も全く見なかった。
日中では、探り当てることのできないような、
考えや、感情が、
寝ている間に、
どこからか、湧いてきているようだった。
そして、その種の考えや、感情は、
自分の思考の中には全く存在しなかったものであり、
現実に味わっている感情とは、全く違っていた。
ある朝は、もっと苦しく、
またある朝は、希望の光が見えるものであったり。
とにかく、2週間ほど、こんな朝を毎日迎えていた。
朝、起きてみて、今朝はどんな感情や思考が湧き上がるのだろうかと、
びくびくであったり、少し期待したり。
どういう事?
いったい、これらの思考や感情は、
どこに埋まっていたの?
隠れていたの?
そして、なぜ、自分では、探りあてることができないの?
なぜ、眠りの中でしか、探し出すことができないの?
本当に不思議だった。
体の中に、自分では探し出すことのできない、
感情や思考の蔵が隠されているような気がした。
こんなことを、友達に話したら、
”それは、潜在意識じゃないのかな”
とか、
”唯識というのもあるらしい”
という返答。
この夏、私は、耐えれないほどの苦しみの中で、
こんな高尚な体験をしたのかな?
違うかな?
苦しかったけれど、不思議な夏でした。