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街道歩き

2022年東海道五十三次完歩後、いろんな街道歩きをしています。

2024年7月9日

 

「下諏訪宿」は中仙道で唯一温泉のある宿でした。

 

今も町には銭湯がいっぱいあります。

 

町の真ん中にある「菅野温泉」(すげのおんせん)通称「すげのゆ」

明治19年の創業です。

 

建物は古いです。

昭和30年代から変わっていないような気がします。

 

わたしは、赤ん坊の頃から10歳くらいまで、通っていました。

路地を入るとぷーんと温泉の匂いがしてきます。

 

は右側に、小さなお店がありました(衣料品店だったかな?)

 

温泉地で、家庭には内風呂がなかったので、みんな銭湯に来ました。

入口には額がかかっています。

 

番台はのまま。

 

入浴券280円を買います。

 

誰もいなかったので写真を撮りました。

のままの脱衣場!

 

オープンな棚、古くて木肌が擦り切れています。

天井が高いです。

 

エアコンはないけど、扇風機の風が心地いい。

脱衣カゴに衣類を入れて。

 

台の上で、赤ちゃんを寝かせて、脱がせたり着せたり。

 

今はオムツの子は銭湯に入れないのかな?

のままの浴場です。

 

楕円形の湯舟の真ん中にかけ流しの温泉が出てます。

 

泉質はナトリウム・カルシウム=硫酸塩・塩化物温泉。

 

下社近くの旦過の湯(たんがのゆ)から引いている。

源泉は52.8度。

旦過の湯は下諏訪で一番熱い銭湯です。

 

42~43度 熱い!

 

皆平気で肩まで入っているびっくり

 

わたしはお腹まではいるのがやっと滝汗

天井が高くて気持ちいい。

 

は混んでいたので、湯舟の周りに座って体を洗いました。

 

そして、知り合いの人たちが、お互いに背中を流して

「おざっとだでね」と言う光景がありました。

 

ここでは、入る時に「こんにちは」とか「こんばんわ」

出る時に「お先に~」とか「おやすみなさい」の挨拶があります。

 

知らない人同士でも挨拶をする慣習が残っていました。

カランとシャワー付きの洗い場。

 

は、この場所はなかなか取れず、大人の専用場所でした。

左側は立って洗髪できる場所。

 

は、髪の長い人は洗髪券の木札を置いて、ここで髪を洗った記憶があります。

 

木の桶だったので、ヌルヌルしていたし、

椅子などなくて、正座か立膝で座っていた記憶。

地元の小学生が描いたポスター。

 

銭湯が生活の中にある子ども達キラキラ

出入口付近に椅子があって、汗をふきとりながら世間話。

 

夫婦でキャンピングカーに乗って全国の温泉巡りをしている方とお喋り。

 

町の案内所で「菅野湯」を教えてもらって来たそうです。

 

「昭和の雰囲気が一杯で、感激しました飛び出すハート」とのこと。

 

「泉質もよくて、体が温まるし、いい温泉ですねニコニコ」と。

ツバメの巣が一杯あって、ヒナの成長を見るのも楽しみですラブラブ

 

この銭湯に来ると、昭和時代にタイムスリップしたようで、

心もほっこりします乙女のトキメキ