2026年2月14日(土)
Iさん宅で配信の「三人の密偵」を視聴する。
待ちに待った「劇団チョコレートケーキ」の公演配信![]()
(ネタバレあります)
演劇サイトより
~1928年(昭和3年)6月。
諸勢力の欲望渦巻く満州の地にて、満州の実質な支配者張作霖が何者かによって爆殺される。この陰謀の中心となった奉天の街に三人の密偵が集う。
三人の所属は、日本陸軍参謀本部、日本の派遣軍である関東軍司令部、そして中国国民党。
三人はそれぞれの立場と信念から、張作霖爆殺事件の陰謀に近付いていく。三者の絡み合う思惑から歴史のとある転換点に迫る、三つの二人芝居~
『導火線』『IGNITION』 『誘爆』と3本立を続けて観た。
長男、池内武一(岡本篤)
父親の後を継ぎ、陸軍エリート。参謀本部情報部門でソ連の脅威を口にしている。
次男、森高逸治(浅野伸治)
貿易商を営む森高家に婿養子に入り、関東軍司令部の密偵となって、日中友和のための工作活動をしている。
三男、王英三(西尾友樹)
妾腹(中国人)の母を5歳の時に亡くし日本の池内家にひきとられた弟。中国に戻り現在は中国国民党蒋介石の密偵。
中国と日本の平和共存を夢見た高級軍人の父をもつ三人は、
「日本とシナの友好」という父の言葉とともに、
信仰と家族の証として肌につけた「十字架」を大切にしている。
お互いに腹の探り合いをして言い争っても、最後には十字架を取り出して、
神のみこころである「戦争より平和」を口にし、
信仰と家族の証を立てる。
兄弟といってもお互い密偵であり、其々の立場があり腹の探り合いが続くのだが、
時として家族としての顔が表れると硬質の場面が変化する。
中国から連れてこられた三男に寄せる兄たちの思いは温かい。
しかし「日本人になりきれなかった」三男は中国に戻った。
苦悩する三男の姿は、日本の手のひらで転がされる当時の中国に重なって見えた。
国民党で日中友好の旗を揚げた三男は歴史の裏に消えた。
長男が関東軍に移動になる。
十字架を引きちぎり、家族の証も信仰も捨て、
「一度動きだしたことは変えられない」と叫ぶ![]()
止めようのなくなった歴史の勢い![]()
何故止められなかったのか![]()
どこでなら止められたのか![]()
日中友好は夢だったのか
突然の解散、総選挙が行われたこの国の雲行きは怪しい![]()
舞台の上で起こったことが、物語ではないという予感。
劇団チョコレートケーキの近現代史の劇は、読書よりも直接的に響く。
脚本の古川健さんに今更ながら感服です![]()
視聴が終わって、たくさんの感想が飛び交った。
戦争を否定するために、自分になにができるだろうか![]()
