ラクザZエクストラハード
カラー:赤
厚さ:特厚
硬度:52~57度(自分のは重量から推察して55度)
重量:53g
硬さ
スポンジは硬い。
しかし、シートが柔らかめで打感的には食い込みを感じる。
弾み
後陣でも楽に打てる弾みがある。
粘着の程度
微々粘着である。
テンション寄りの粘着テンションである。09Cもそうであるが、さらにテンション寄りと感じる球質である。
※お断り
09Cを基準にレビューしているので、少々厳しめ評価になってしまうことを承知して読んでいただきたい。
●オフェンス
ドライブ
とにかく弧線が高い。
当てただけでも上に飛び出す感覚である。ドライブでは面をかなり被せないと低めに収められない。なので、フォアで打点が高かったりすると肘がかなり上がってしまう。まあ、ここは低め弧線が好きな自分の場合であるかもしれない。回転は十分にあり、バウンド後は跳ねる感じがある。
弧線が高いことと弾みがあることから、後陣でも回転のコントロールが楽である。中・後陣がエリアの方には都合良いラバーと思う。ただし、スピードに関しては必要十分であるが、速いとまでは言えない。
カウンタードライブが半端なく良い。ここは09Cと同等レベルである。これだけでラクザZエクストラハードを使う理由になりそうである。
気になることとしたら、球に癖がないことである。
引っ掛かりも良く、ほんときれいな弾道で安定感は抜群なのだが、粘着特有の癖のある球質ではない。なので、相手が慣れると返されやすくなり、ラリーが続く展開になる。ラリーが好きな人には面白いラバーであろうが、09Cのように1発で決めに行くような形は作りにくい。
スマッシュ(ミート系全般)
特に問題を感じることはない。
少し食い込む感じがあるので、粘着というよりテンション系のスマッシュのように感じる。
チキータ・台上ドライブ
とても打ちやすい。かなり低い下回転でも強気で打てる。これは打球が上がりやすいことが関係している。安定するね。
●ディフェンス
ブロック
特に問題はない。
引っ掛かりが良いことと弾みが良い関係で、パワードライブに対しても軽く当てるだけでカウンター気味の攻撃的なブロックになる。特にバックで好印象であった。ただし、低めに収める調整は必要。
ツッツキ・ストップ
特に問題はない。
ストップに関してはピタ止めにはならないが、十分に短く落とせる。
●サーブ
特に問題はない。
下回転の切れは良いし、ナックルは合格レベルである。
以上。
では、ラクザZエクストラハードを簡単に言い表すと
〇カウンターが良い(ドライブも良いが、ミート系はより良い)
〇弾みがある。
〇オールラウンドラバーである。
〇価格が安い。
△弧線が高め。上に飛び出す。
△癖のない球質で、安定感がある。
●重量が重い
という感じである。
これだけ弧線の高いラバーは久しぶりである。このラバーの肝は、“いかに弧線の高さを生かすか” or “いかに低く抑えられるか”にあると思う。弧線高めを好む人は前者であろうし、弧線低めが好きな人は後者であろう。自分は後者であるのだが、無理に低く抑えながら使用継続しようという気にはならない。ということから、ラクザZエクストラハードの継続はなしとなった。あと、粘着の癖のある球質を望むので、そこも理由としてある。
しかし、弧線高めが好きな人やラリーが好きな人にはうってつけのラバーであると思う。弾みもあるのでオールラウンドに使えるし、ボールタッチ的には粘着的要素もあるしね。
という感じでラクザZエクストラハードの検証は終了。
次はラザンターC53であるが、その前に検証しておきたいラバーがまたっひとつ出来てしまった。C53を検証するうえで必要なラバーである。それが何であるか、報告は後ほど(汗)