リレヴァント(ドニック)
木材五枚合板+セルトランカーボン(特殊繊維素材)
※カーボンとはなっているが、カーボンは使用していない。
打感
柔らかめで、アウターでなのにインナーのような打感である。
特素としてはレボルディアCNFとよく似ている。違うとしたら、CNFは少ししっとりした感触もあり、セントラルカーボンは乾いた(かなり薄いのに剛性のある繊維的な)感触がある。
打球音
それほど金属音が鳴る感じはしない。
軽打の時は木材の打球音であるね。
弾み
弾みそのものは中陣で必要十分といったところ。
スピード
軽打ではそれほどのスピードを感じない。どちらかというと安定型で、どんな打球も台上に収まってくれる感じがある。だが、強打はスピード感たっぷりで、「これ、ほんとに同じラケット?」と思うほどスピードが出る。打感的にはこの時に初めて特素の感触(存在)を感じる。軽打と強打の使い分けが楽しいラケットである。
回転量
めちゃくちゃ回転をかけやすい。
特にループの安定感が素晴らしく、バックでもついつい最初にループの選択をしたくなるほどである。
回転量と比例するように弧線も高い。しかし、当て気味強打でドライブをかけると前述のスピード感が加わって低め弧線となる。また、そんな時でも台上への収まり感は十分である。
ブロック
採用している特素が振動を抑え、スイートスポットが広く、特に問題を感じることはない。
コントロール性
抜群であるね。
総合的に
回転のかけやすさ、軽打時と強打時のメリハリ、高いコントロール性、これがリレヴァントの特徴である。リレヴァントは廉価版レボルディアと言ってよいと思う。もちろんレボルディアの方が威力的に上であるが、それほどにコスパに優れたラケットである。女性にも使いやすいラケットであると思う。
ただ、特に軽打時の打球感はカーボン系とは違うものであり、そこが好き嫌いの分かれるところであろう。自分的にもそこに物足りなさを感じもしたが、それ以上に目を見張る強みがあり、総合的に見て、継続使用したくなるラケットである。