今、日本では「アジアカップ」で盛り上がっている。
日本代表は決勝進出を決め、2大会ぶりの優勝のチャンスが訪れている。
昨年のワールドカップメンバーから一部、若手を採用しての新生日本という感じである。特に、南野拓実、中島翔哉、堂安律といったMF陣が注目である。今のところ、チームとしても調子が良く、結果が出ている。
ただ、大会前に中島翔哉が怪我でチームを抜け、選手変更となっている。
これ、額面通りに負傷とみていいかどうか、ちょっと怪しい部分もある。
というのは、
中島選手が完全移籍で
カタールのアルドゥハイルに44億円移籍
という情報が出てきたからである。44億円の移籍金というのは、中田英寿氏の32億を軽く超える、日本人選手の最高移籍金である(年俸は4億4千万)。
海外サッカーで移籍を許される時期は夏と冬の2回ある。ちょうど今は冬の移籍市場であり、移籍期間はほとんどのリーグが1月中いっぱいとなっている。
で、何が言いたいかというと、中島選手の負傷離脱の信憑性である。
中島選手の移籍交渉が本格的となり始め、この時期に試合で負傷するわけにもいかず、また交渉等の詰めもあっての途中帰国(ポルトガル)になったのではないかと。まあ、これは自分勝手な斜め読みなのだけどね(汗)。でも、移籍交渉の最終段階にはよくある話でもある。
しかし、人気銘柄の中島選手が何故に海外の主要リーグではないカタールリーグに移籍なのかということ。中島が狙うのはイングランド、フランス、イタリア、ドイツ、スペイン等の主要リーグである。その中でも、フランスリーグのパリSGは本気で中島の獲得を考えていた。しかし、クラブ間交渉が上手くいかず、交渉は決裂している。
ここで何が言いたいかというと、今回の移籍はこのパリSGへの移籍も視野に入れたもののような気がすること。要は、半年か一年後のパリSGへ移籍もあり得るのである。海外サッカーでは、本命クラブへの移籍をスムーズに運ぶために取られる手段でもある。今後の中島選手には大注目である。
そして、もう一つの移籍情報も出てきた。
それは香川選手
移籍市場があと2日(日本時間)で締め切られる昨日、
香川選手が買い取りオプション付きのローン移籍で
フランスのモナコへの移籍
という情報が入ってきた。
香川選手は今年就任した監督のシステムに合わず、リーグ戦への出場は2回を数えるだけであり、ベンチ外が続いていた。そのために香川選手はスペインリーグへの移籍を希望していた。しかし、現在の約7億円の年俸と、スペインリーグの外国人枠の関係で、冬期間の移籍を難しいと言われていた。
そこで、クラブは今までの香川の貢献を考慮して移籍金を下げて獲得申し込みクラブの入り口を広げる手段に出た。その後に出てきたのがモナコへの移籍情報である。
しかし、この移籍情報も、夏のスペインリーグ移籍を見越しての移籍ということが十分に考えられる。
また、真偽がどうかはわからないが、香川線選手にはもう一つの移籍情報も出た。
香川選手のスペイン2部のマラガへの移籍が間近か?
というものである。
マラガは2部所属ではあるが、現在2位ということで、来シーズンの1部昇格が見込める位置にいる。香川選手はスペインリーグ移籍が目標であり、そのままマラガでも良いだろうし、もっと上位のクラブへの移籍を見越して一旦はマラガ在籍という手もあるだろう。
というように、2選手の移籍情報が出ている。
残り2日間のうちに中島選手と香川選手の移籍が発表になるのであろうか。どのような結論になるにせよ、2選手の将来にとって最善の結論になれば良い。
ps
今回の移籍情報は、移籍先クラブも獲得選手の半年先、あるいは一年先の移籍を想定しながらの獲得という感もある。前にも書いたかもしれないが、サッカー界の移籍ってビジネスライクで、クラブも選手も手段は選ばないといった感じである。監督の途中解任も日常茶飯事だしね。ホント、スゴイ世界である。