先日、ワーナーマイカルで「ライフ・オブ・パイ / トラと漂流した227日」を観て来た。
まずは、感想であるが。
・何を伝えたいのか分からなかった。
多分だけど、哲学的なことや宗教的なことに関心がある人ならそれを感じることが出来るのかもしれない。しかし、自分には見えてこなかった。
・映像が美しかった。
海、魚、自然、これらを透明感のある幻想的な色遣いで表現することによって、とてもファンタジックな世界に引き込まれた。これが(日本語吹き替え版の)3D映像だったら、もっと美しさを味わえたなと思った。
※なぜ、3Dで見なかったかというと、自分たちが観れる時間帯に吹き替え版の上映がなかったためである。これだけはどうにもならない(--;)
・野生動物の残酷さに気持ちが悪くなった。
主人公と同じ船に乗ったハイエナが、骨折したシマウマに食いつく場面と、それに怒ったオランウータンに襲いかかる場面。そこまで描いちゃう!?みたいな、気分の悪さを感じた。
まあ、その後すぐ、トラがハイエナを襲っちゃうんだけどね。
・巧みなラストシーン
感想シーンで日本の保険会社からの社員に伝えた事故後の二つの話。ひとつは実話であるが、保険会社に信じてもらえず、本当は・・・と切り出した別の作り話。
なんでそんなウソの話を、涙を流しながら切実な表情までして話すのか・・・と思っていたら、これには巧みなマジックがあった。聞いていて気付かなかった。気付いた瞬間、なるほどぉと思い、最後にはニヤリとした。これは素晴らしいと思った。
・トラは最後までトラであった。
予告編を見た限りでは、主人公とトラに友情的なものが芽生えるのかなと思っていた。だからこの映画を見ようという気持ちになったのだが・・・。そうではなかったという実写の方が、トラとしてのリアルさを感じるし、良い気分でもあった。
この映画は、今でも映像やストーリーを思い浮かべられる。
前にも書いたが、映画を評価するにあたってこの要素は大きい。
ということで、今回の映画は 星よっつ ★★★★☆(^^)
だが、今でも何を伝えたかったのかがわからん(・・)