私が外国コインを集め始めた時は、AWもスタートしていなかったこともあり、日本のオークションの落札価格を調べるのも基本的には困難な状況でした。

 

「どんなコインがあり、どんなコインを集めたら良いのか」また「適正な価格はいくらなのか」を調べたかったので良い方法はないかと思い、カタログが良いのではないかと思い、まずは、1800年代のものと1900年代のクラウス社の通称KMカタログを入手することにしました。

入手した頃のカタログの価格表記は、XF、AU、UNCでした。

それが、2015年版になり XF⇒XF45、AU⇒MS60、UNC⇒MS63 に変更になりました。

 

外国コインを入手した頃は、カタログの価格よりは、実勢価格の方が安いと思い込んでいました。

2000年の金貨のカタログを入手してみたら、ㇾゲンスブルグ 1792都市景観ダカット$1500(UNC)、1705∸11 都市景観8ダカット $10,000(VF)、$16,500(XF) 

昔はこんな価格で入手できたのか羨ましいなあと

(後に聞くところによれば、当時でもカタログ価格では入手できなかったようです)

 

ところがです。

数年経って実感したことは (カタログ価格:2015年のKMカタログ)

・カタログ価格の方が当時の実勢よりは高いもの 例えば 1912年 エマヌエㇾ3世100L $15,000(MS60)

・カタログ価格の方が安いもの 例えば 1937年 ジョージ6世5P $2,600(PF60)

があったりして

当時の価格が分からないと実感がわかないとは思いますが、2015年当時に感じたことを ざっくり言えば、イタリアはカタログ価格の方が高く、イギリスコインは実勢の方が高かった気がします。

もちろん、コインの種類にもよりますが・・・

また、実勢が上がってからも、カタログ価格があまり変わらないのも納得できませんでした。

 

そうです。

外国コインにおいては、コインによっては、実勢とかけ離れていることも多々あるので、カタログ価格とはなんなのかを考えさせられました。

ということもあり、2014年から2019年ごろまで、毎年、1900年代のKMカタログは買っていましたが、それ以降は、意味がないと思い、KMカタログを買うことをやめました。

場所をとることもありますが

 

KMカタログは以上のような問題点もありますが、それぞれの母国のカタログについては、言及できるほど情報を持っていません。

ただ、KMカタログには記載されていない希少度等も記載されていたり、より詳しい情報もあるので興味のある国のコインカタログを入手するのも良いかもしれません。

ちなみに私は、イギリス、フランス、ドイツ、イタリア、ロシア、スイス(射撃祭)、アメリカ、仏領コイン、英領インド、古代貨、日本などのカタログは入手したことがあります。

 

最近では、AWなどの落札価格は。簡単にネットで調べることもできるし、コイン商の価格等も、そこそこ調べることができるのでいいですね。

 

どんなコインがあるのかを調べるには、カタログは有用だと思いますが、実勢価格を知りたい方にとっては、カタログより、オークション落札価格やコイン商の価格等の方が参考になるかもしれません。

 

つづく