稲作農耕の文化 日本人はとかく日常「頑張ってネ」「頑張ります」「頑張ろう」を、挨拶代わりのように口にします。それには理由があって、文化人類学者によると日本民族のコア(核)となるパ-ソナリティ-は稲作農耕文化の形成と共に出来上がったといわれています。水田稲作の労働周期は、約9か月、小麦の約6か月に比べると、米は3か月も長いのです。そして、水は村落の共有財産なので、互いに分け合い、助け合って米作りに、みんなで頑張らなくてはならなかったのです。
頑張るの意味 努力とは努め励むことを意味する「頑張る」は稲作民族である日本人の勤勉精神をよく表わしています。何事も本気で、真剣にひたむきに取り組むゆえに集団が結束したときのパワ－はすさまじいのですが、それだけに個々人の心の余裕はえてして乏しいものです。やたら力むので、ストレスをため込み、挫折してしまう心の弱い面があります。確かに緊張して頑張るよりも、リラックスしてことにあたるほうが成果は上がります。それはそうなのですが「頑張らなくていい」とか「頑張るからいけない」と吹聴するのは反対です。真面目に努力している人を、あざ笑うような風潮すらありますが、それは慎みましょう。
努力を忘れて努力する･･･❓ 頑張るときは頑張る努力なくして何が成就できるものか。叶えたい望みが大きければ、相応の努力が求められます。東京五輪では、日本人選手が大活躍しましたが、あの晴れ舞台に立つまで、アスリ－トたちがどれほどの血の汗を流すトレ－ニングを積んだことか、しかもかってのプレッシャ－に弱いという頑張りのマイナス面を、彼ら彼女たちは見事に克服していました。そこに「しなやかな頑張り」を見た思いがします。だからこそスポ－ツ界はみんなを感動させるのでます。スポ－ツマンシップが、「議員資質」には必須条件で、スポ－ツ精神に欠ける人材は政界、経済界･･･❓すべてで、お呼びはないでしょう。
❝ 努力とは努力を忘れて努力をする、それが真の好いものです･･･❣ ❞