「限定正社員」どんな制度? 解雇ルールで労使対立 | ★☆IT派遣営業マン「テル」が教える人材派遣で稼ぐ技術!☆★

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限定正社員について、やっておきしょうか。
まだ大きく前面に出てきているわけではありませんが、限定正社員という雇用のポジションを政府が検討中であることをご存知の人もいるかと思います。

いったいどのような制度なのでしょうか。
日経のこちらを見てください。
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「限定正社員」どんな制度? 解雇ルールで労使対立

「政府が議論している“限定正社員”とはどんなものですか。クビにしやすくなると聞きました」。。
 

■転勤なし、仕事変わらず


 
「限定正社員」は、今春、政府の産業競争力会議や規制改革会議でルール整備が提案された。安倍晋三首相の経済政策“アベノミクス”の成長戦略の一つ。

 

「正社員と何が違うのかな」。規制改革会議で雇用分野のとりまとめ役を務める慶応大学教授に聞いてみた。

「普通の正社員は転勤や残業、職種の変更を受け入れないといけませんよね。これに対し仕事や勤務地などを契約で限定するのです」。

派遣社員やパートなどと違い無期雇用で、一般に待遇は有期より良い。銀行や小売業など大企業の約半数が導入している。

「長時間の残業など働き方を巡る問題の多くは正社員の仕事が“無限定”なことで生じている」と指摘する。

一方、転勤や残業がない限定正社員は子育てなどと両立しやすく、仕事が変わらないので専門性も高めやすい。

労働政策研究・研修機構の統括研究員(54)に議論が本格化した背景を聞いた。

「4月に施行された改正労働契約法がきっかけです」と説明した。

企業は同じ職場で5年を超えて働く契約社員やパートが希望すると、無期雇用に切り替えなければならなくなった。しかし「業務や職場はそのままなので限定正社員になります」。

こうした働き方が増えることが見込まれ、ルールの議論が始まりました。

ニッセイ基礎研究所の主任研究員(47)は「働き方に良しあしはありませんが、現在の非正規雇用は職業能力を高めにくい。増え過ぎるのは望ましくありません」と指摘した。

正社員に比べ交渉力が弱く、仕事に見合った賃金ももらえていないという。

 


非正規は働く人の35%を占め、2~3割が正社員希望。「限定正社員が受け皿になりますね?」「急速に増えるとは思いませんが、優秀な人材が集まらないと危機感を持つ企業から導入が進むでしょう」。


しかし『クビにしやすくなる』と心配している」。

そこで経営者側の本音を探ろうと、経団連を訪ねた。

労働法制本部主幹(44)は「誤解があるようですが、正社員を解雇しやすくする意図はありません」と強調した。

「正社員から限定正社員に転換するには本人の同意が必要です。狙いは解雇ルールの緩和ではなく“透明化”です」

「解雇が有効か無効かは最終的に裁判所が判断するので不透明なのです」と説明する。

例えばある事業所で非正規社員を限定正社員にした後、経営環境が悪化して事業所を閉鎖したとする。


契約で働く場所をその事務所に限定していれば正社員より解雇しやすいはずだが、裁判所がどう判断するか予測が難しいという。

「正社員の解雇ルールとの違いがはっきりすれば、非正規を限定正社員にする経営者が増えるはずです」と言う。

ところが、労働組合の団体、連合を訪ねると、副事務局長(51)が「労働者保護のルールを緩めようとしています」と反論した。

競争力会議では経営者が、労働契約法に「解雇自由」の原則を盛り込むことなどを提案した経緯がある。

「正社員に『転勤したくなければ限定正社員になってください』と持ちかけ、みんながハンコを押したところで工場を閉めて解雇するような例が出るかもしれません」。

非正規の人が限定正社員になることについては利点があることを認めながらも「政府の会議で労働者の代表を入れずに議論するのはおかしい」と不信を募らせる。


「労使で受け止め方に違いがあるようだ」。

日本大学准教授を訪ねると「主張する人によって非正規の雇用安定、解雇規制の緩和、雇用流動化など思惑が異なり、混乱していますね」と指摘した。

日本の雇用を巡っては労使双方に誤解が多いという。

 


■すれ違う思惑


「まず、正社員は解雇できないというのは間違いです」。

例えば「仕事ができない」ことを理由にした解雇は可能。経営難で仕事がなくなった場合も、「雇い続ける努力をした」「組合と話し合った」など企業側に求められる条件はあるが解雇できる。

「ただ、日本では欧米と異なり、会社は正社員を職種や勤務地などを自由に変えられる約束で雇うことが多い。その分、クビにする前に様々なチャンスを与えなければならないのは当然で、ルール自体が厳しいわけではない」。

裏返すと、契約で勤務地や仕事を決めておけば、解雇を避けるため配置転換など会社が努力しなければならない範囲は狭まる。

最後に日本総合研究所のチーフエコノミスト(49)を訪ね、「限定正社員を増やして雇用を流動化すれば、もっと成長産業に人が移りますか」と聞いた。

「誤解がありますが、かなり流動化は進んでいるのです」と指摘した。大企業は希望退職などで調整している。

中小企業では正当な理由や手続きなしで解雇されることも多く、こちらはむしろ抑制策が必要だという。

 
「暗黙の了解で労使があいまいにしていた部分が多い雇用契約が曲がり角に来ている」。


 
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いかがですか?
要点を説明しますと、出張がなく、自分で希望する決まった地域で勤務し、希望の職種で、期間の定めなく働く人。
これを限定正社員として位置づける、ということです。
その一方で、労働者の希望を受け入れる分、正社員よりは賃金が低く抑えられます。
また、会社の事業縮小や売上減少による支店や工場の閉鎖などの時には、会社側が解雇が可能で、それを労働者も予め合意した上での契約勤務という条件の雇用です。
位置づけとして、派遣と正社員の間の位置づけと考えているようです。
派遣から正社員になるための、ステップアップポジション、という見方も。
しかし、日経の記事にもありましたように、この限定正社員については、意見が色々分かれているようです。
で、ですね。。どちらかと言うと、マイナス面の意見が多いように感じます。
どうして、こういうことに関しては、まずマイナスから入る意見が多くなるんですかね。。
僕は限定正社員は、良いと思いますよ。
と言いますのは、出張なしの勤務地限定、職種を希望限定、ということで要件が明確になっているじゃないですか。
自分の自由が全て奪われる正社員より、自分のプライベートな時間も大事にしたい、という人にはぴったりです。
その代わり、給与賃金が正社員より低い、会社の経営の都合によっては解雇承認。
全然変な話しじゃないです。
会社と労働者でそれぞれの要望を上手な按配で定めております。
あえて希望する人は、沢山いると思いますよ。
で、真面目に限定正社員が出来るならば、今後はこのような棲み分けで、上手に制度を活用できるようになります。
例えば、今は、現場で色々なスキル、キャリア経験を積みたいから直雇用ではなく派遣を利用してます。
とか、
自分の働きたい地域、長くやりたい職種が固まったので、派遣ではなく、出来れば直雇用の限定正社員で長く働きたいです。
とか。
その上で、その会社のために働きたい、という思いが強まったならば、正社員を目指せば良い、というものです。
で、ですね。
これを、全く違う観点から見るからおかしくなるわけです。

限定正社員をつくったら、正社員から意図的に限定正社員に格下げする企業が出てくるでしょう、などと。

こういう話しになるから、僕が説明しなければなりません。

企業は、正社員の人を限定正社員に合理的な理由なく簡単には出来ませんよ。

ただ、相談はされるかもしれませんけど。

ただ断れば良いだけの話しです。

というかですね。

むしろ、企業は正社員でいてもらいたい人には、相談もしないですよ。
逆に、限定正社員にしてください、と言ってきたらどうしよう、的に思ったりしてます。
逆に、限定正社員にならないでほしい、と止められますよ。
なんとか配慮するから正社員のままでいてよ!って。
なぜだと思いますか。
会社にとって辞めてもらいたくない、優秀な人には、一定の部署だけでなく、色々活躍してもらいたいからです。
それが限定されると、戦力としても限定されてしまうからです。
逆に、限定正社員の人で、他の地域でも活躍してもらいたい、テコ入れ支援に入ってもらいたい、と思われると、正社員へのお誘いの話しになります。
さらに派遣であれば、この現場で引き続き長くやってもらいたい、と思われる人には、他に行かれないように、直で、限定正社員ではどうですか、と言われるようになるでしょう。
その上で企業は、いきなり正社員だと社内稟議が難航しますが、限定正社員だと、話しを通しやすくなりますからね。
そして、派遣スタッフさんも、いきなり正社員よりは、派遣から派遣先の直雇用になってみて、改めてこの会社の正社員になりたい、と思えれば目指せば良いし、正社員までは。。という感じならば、あえて限定正社員で留めておけば良いわけです。
こういう使い方ですよ。
いつも言いますように、制度に頼ろうとするからいけないわけで、上手く利用すれば良いのです。
ただ、意図的に利用できるようになるためには、自分のスキル、キャリアを磨かかないと出来ません。
何もしないで、ただ正社員になりたい、では、いつか契約終了になります。
制度が悪い、現場が悪い、と言っているだけでは進歩がありません。
言いたいことはわかります。でも、嫌ならば辞めて、次を探せば良いのです。
しかし、次がすぐ見つかるかわからない。。というリスクもあります。
だから、迷います。
であれば、迷わなくて良い自分をつくるしかかりません。
みなさんには、そうなってもらいたいのです。
それが、僕が発信するブログメッセージなのです。

宜しくお願いします。