いのちの長さが大切ではないけれど | 輝之の投資道 ~初心者編~

輝之の投資道 ~初心者編~

「お金」と「心」そして「自然」との関係を徹底的に追求することによって「やりたいことをやり続ける人生」を送ることができる、そんな真の投資家になる方法を研究しています。

人生の長さが大切だとは思っていません。

出産前に亡くなった命と
100歳をこえてまだまだ元気な命を比べることはできません。


ただ、学生時代に樹齢7200年と聞いて
どうしても会いたくなりました。

屋久島の縄文杉です。

約5000年前の紀元前3世紀以前が縄文時代と言われているので
まさに、縄文時代から生き続けてきたことになります。

今では樹齢については諸説があって
2500年以上とも4000年とも言われています。

どちらにしてもすごすぎます。

想像すらできない時間の流れ。

そこを生きぬいてきた
彼に会いたくなりました。


いつも自転車で一人で旅をしていたのに
この時は妙に不安になりました。

長時間の山歩きがあったからかもしれません。

屋久島へ向かうフェリーで
バイクでツーリングにきた大工の兄ちゃんと出会いました。

年齢は30歳前後です。

彼に、縄文杉の話をして道連れにしてしまいました。
まさに、旅は道連れ(笑)

兄ちゃんはそのためにスニーカーなど
必要なものを町で買ってまでして
付き合ってくれました。

登山口まで兄ちゃんのバイクにのせてもらいました。
私はヘルメットを持っていなかったので交番で借りました(笑)

のどかな時代。


当時、屋久島は世界遺産にもなっていなかったので
縄文杉の存在は今ほど知られてはいませんでした。

今でも往復10時間くらいは歩かないと会うことはできませんが
当時は、山小屋に一泊したような記憶があります。

アバウトな地図だけを頼りにほとんど標識がない山道を
ひたすら歩き続けました。

本当にこの道でいいのかずっと不安でした。

後で兄ちゃんに
「ずっと無口だった時があったけど道があっているかどうか
 実は自信なかったんだろう?」
と言われました。

ズボシでした。



そして、やっと出会うことができました。

思ったより高くはありませんでした。

ただ、太かった。

ドテっとしていました。

存在感は圧倒的でした。


$輝之の投資道  ~上級者編~-縄文杉
当時の写真



今は、彼のそばには行けなくなっています。

もちろん、見ることはできます。


直接手を触れることはできなくなりました。


人に根を踏まれて

皮がはがれ、菌が入る。

また、土が固められて水がしみ込みづらくなる。

そんなこともあるかもしれなません。


でも、博物館の作品にはなってほしくないと思います。


ふれあうことで
いろいろなことを体感できるはずです。

7200年の命と直接つながることができた体験は
とても貴重でした。



翌日は二人共、まともに歩けないほどの筋肉痛になっていました。