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50代、元プロジェクトマネージャー。
平坦だと思っていた人生が、突然「別居・離婚危機」という
ぬかるみだらけの悪路に変わってしまった僕が、
どうやって「仕組み」というサスペンションを使い、
再び力強く走り出すことができたのか。

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不器用な男が、荒野を最高のキッチンに変えるまでの物語です。

※全12話、物語風に仕上げています。

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『七つの部屋と、一つの答え』


今回のテーマはこちら!

 

  TODAY'S   妻の10分の話に、僕の返事は「ふーん」と「へえ」の計5回だった

 

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こんにちは、てるまです☺️

2026年10月21日、水曜日。
週の真ん中で、疲れが出てくる頃。
夕食後の会話が、なんとなく短くなる時間帯じゃないでしょうか。

今日も、僕自身の話をさせてください。
かつての僕が、妻の話を、ちゃんと聞いているつもりで、
一言も受け取っていなかった夜の話です。

■20時15分、ソファで「ふーん」を繰り返した

まだ会社員だった頃、ある水曜日の夜のことです。
夕食を終えて、僕はソファでスマホを開いていました。
20時15分ごろ、食器を片付け終えた妻が、
隣に座って、話しかけてきました。
「今日ね、スーパーでばったり、前のママ友に会ってね」

僕は、画面から目を離さないまま、「ふーん」と答えました。
妻は続けました。
「その人、来月から仕事復帰するんだって」
僕は、また「へえ」と返しました。
妻の声が、ほんの少しだけ、小さくなった気がしました。
それでも僕は、スマホのニュース記事を、スクロールし続けていました。

妻の話は、そこから10分ほど続きました。
復職先の話、子どもの預け先の話、
「私も、また働きたいなって、ちょっと思ったりして」という話。
僕は、その間、ほとんど顔を上げませんでした。

20時25分ごろ、妻が、ふっと黙りました。
そして、小さく笑って言いました。
「……聞いてなかったでしょ」
僕は、慌てて顔を上げて、「聞いてたよ」と答えました。
でも、「何の話だった?」と聞かれて、
僕は、ママ友に会った、という最初の一言しか、思い出せませんでした。

あとで、頭の中で数えてみました。
10分間で、妻が話しかけてきたのは、約12回。
僕が返したのは、「ふーん」が3回、「へえ」が2回。
合計5回、しかも中身のない相づちだけ。
残りの7回は、無言のままでした。
妻の「また働きたいな」という、一番大事な一言に、
僕は、返事すら、していませんでした。

これ、僕が妻の話を軽く見ていたわけでも、
わざと冷たくしたかったわけでもなくて、
返事をしているつもりで、中身を受け取る作業を、一度もしていなかっただけなんです。

サイズの合わない服を、なんとなく着続けることって、ありますよね。
着られないわけではない。
でも、肩のあたりが少しきつくて、
動くたびに、ちょっとした違和感がある。
本人は「まあ着られるから」と慣れていくけれど、
その違和感は、毎日少しずつ、積もっていきます。

当時の僕の「ふーん」「へえ」は、まさにそれでした。
返事としては、一応成立している。
でも、中身がまったく合っていない。
妻にとっては、話しかけるたびに、
少しずつ、サイズの合わない会話を、着せられているような状態です。
これは、妻の話に興味がなかったからではなく、
「聞いているふり」で済ませる癖が、いつの間にか、定着していた、というだけなんです。

■「ふーん」で終わる夫に疲れたとき、知っておいてほしい3つのこと

①夫は、「聞いているつもり」で、実は受け取れていないことが多い
当時の僕がそうだったように、
夫は、相づちさえ打てば会話が成立していると思っているケースが、実は少なくありません。
あなたが「届いていない」と感じるのは、気のせいではありません。

②スマホを見ながらでは、人は一つのことしか処理できない
会社員時代、僕自身、
会議中にメールを確認していて、「今の話、どう思う?」と振られたとき、
一言も答えられず、恥ずかしい思いをした経験がありました。
「ながら聞き」は、聞いているようで、実は何も入っていないんです。

③「大事な話だけ、画面を伏せて聞いて」と頼んでいい
私自身、家庭の会話の時間を、
共同バックログとして書き出し、
「大事な話の前は、『ちょっと聞いてほしい』と先に宣言する。そのときはスマホを伏せる」というルールを決めてから、
会話の質が、変わりました。
あなたも「3分だけ、スマホを置いて聞いてほしい」と、
小さな頼みから、始めてみていいんです。

あの夜、「何の話だった?」に答えられなかった僕は、
スマホを、ソファの端に伏せて置きました。
そして、「もう一回、最初から聞かせて」と言いました。
妻は、少し驚いた顔をしてから、
「いいの?」と、ゆっくり、もう一度話してくれました。
「また働きたいな」という一言のところで、
僕は、初めて、「いいと思う。一緒に考えよう」と返しました。
その言葉を聞いた妻の顔が、少しだけ、ほどけたのを覚えています。
10分間、「ふーん」で終わらせていた時間の重さを、
僕は、そのとき、はっきりと知りました。
あなたの話は、ちゃんと、受け取られるべき話でした。


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少しずつつながっていく、その最初の一歩として使ってください。

あなたの話は、ちゃんと聞かれていい話です。
てるまでした☺️