町会へ訃報届を提出したら、、、 | テルコさん 〜天然86歳との付き合い方〜

テルコさん 〜天然86歳との付き合い方〜

娘です。
母の名前はテルコ。
ワタクシ、母のことをどうしても好きになれません。
日々の苦悩を正直に、そしてあっけらかーんとつづります。

すごいことが判明した。

 

 

昨日、町会の部長さんが訪ねてきた。

 

「お母様が亡くなられたと、班長さんから報告がありまして・・・

こちらの訃報届のご記入をお願いします。

わずかですが町会から御香典が出ます。」

 

 

ーーー

 

 

班長さんはお隣のタケウチさん。

先日、町会費の回収に来られた際に、

 

「もしかして、、、

お母様、亡くなられてますか?」

 

と聞かれた。

 

 

 

「お察しがよろしいようで・・・

実は、、、おととい亡くなりました。」

 

 

 

「えぇーーーっ!? おととい!??

そんなに最近のことだったんですか??」

 

 

 

「えぇ。

なので、お葬式もまだなんです。」

 

 

 

「そうだったんですね。

実は・・・もっと前かと思っていました。」

 

 

 

なるほど。

 

そういえば、数ヶ月前から、回覧板のチェック欄の名前が変わっていた。

私は嫁いでいるので、テルコさんと名字が異なる。

今まではテルコさんの名字が書かれていたのだが、数ヶ月前から私の名字になっていたのだ。

 

 

 

それはおそらく・・

 

ここ1年間で、テルコさんが使っていない家具を少しずつ粗大ゴミに出していた。

特にこの半年はバンバン出していたし、寝たきりになってからはさらにバンバン出しまくっていた。

 

これをタケウチさんは『遺品整理』と察したのだろう。

 

 

 

そういうことか。

それで、急に回覧板の名前が変わったのか。

 

まさか、粗大ゴミを見ただけなのに、わざわざピンポン♪して「お母様は亡くなられたんですか?」とは聞きにくいので、直接は確認していないが回覧板の名前を変えたのだろう。

 

ま、わかる。

私も逆の立場なら、わざわざピンポン♪して「お母様は亡くなられたんですか?」とは聞けない。

 

とはいえ、あの粗大ゴミからテルコさんの死を確信しちゃったんだろうな。

 

 

ーーー

 

 

さて、町会事務所へ訃報届を持っていくと・・・

 

 

「あれ? お母様って会員でしたっけ?」

 

推定80歳の事務員のお姉様が対応してくださった。

 

 

 

「会員って・・・・??

ええ、会員だと思いますけど・・・」

 

 

 

「いや、確か、会員がお母様からこの方に変更になっていますねぇ。」

 

と名簿を指さしたところには、テルコさんではなく、夫の名前が記載されている。

 

 

 

「いや・・・変更したことはないですけど。」

 

 

「あら〜

あのね、会員の場合は御香典が5000円なんだけど、今の名簿だとお母様は会員のご家族ということで3000円になっちゃうのよねぇ。」

 

 

「はぁ・・・

特にこちらから変更したことはないんですよねぇ。」

 

 

「これね、部長さんから変更してくれって言われて変更したのよ。

もうずいぶん前よ。」

 

 

 

あぁ・・・・

心当たりといえば、お隣のタケウチさんだ。

『粗大ゴミ=遺品整理』と察して、そのときに気を回して変更を依頼してくれたのだろう。

その結果が、回覧板の名前の変更、ということにもなる。

 

そういうことか・・・

 

 

という、あくまでも予想でしかないが、事情を伝えた。

 

 

 

「えぇ?? じゃあ、あなたが知らないうちに変更されてたの??」

 

 

「はい。今回の訃報届のタイミングで、母から夫へ変更していただこうと思っていました。」

 

 

 

ーーー

 

 

 

結局・・・真相はわからない。

 

それに、「誰のせい」とか「誰が悪い」という気持ちもない。

 

ただ、「本人に確認しないで名簿が変わってしまうということがあるんだぁ」とビックリした。

 

いや〜、本当にビックリしたよ。

 

 

あ、町会からのお香典は5000円いただきました!