次男が再婚して以来、お正月は元旦は次男夫婦が来て、
二日にMエちゃんと孫達が来る事になっています。
今年もそうでした。
元旦にはMエちゃんが映っている写真は一旦外し、次の日にはまた元に戻して飾ります。
孫達も自宅にはない家族4人の写真を見られるのはうちに来た時だけなのでとても喜びます。

長男には年末から正月の予定を伝えていました。
元旦はお昼頃に次男夫婦が来て、一緒にご飯を食べ、4時間ほど居て帰りました。
お嫁さんもいつもニコニコ穏やかで可愛いですし、長男ともみんなで楽しく過ごす事ができました。
私は常に長男が疲れていないか気にしながらですが、大丈夫そうでした。
有難い事は次男がいつも長男の話を盛り上げて聞いてくれる事です。
作業所の話も楽しそうに聞いてくれていました。お嫁さんも。
4時間居たので、帰ったあとで長男も「少し疲れたな。でも楽しかったわ」と言い、次の日も具合が悪くなる事はありませんでした。

次の日はMエちゃんと孫達が来ますが、来る時間は聞いていなかったので、お昼ごろにメールをすると、夕方になるとの事でした。
毎年正月にはMエちゃんと孫達は泊まります。
長男が疲れるといけないのでいつもは隠れ家マンションで私も一緒に泊まっていますが、
朝ごはん用の物を持って行ったり、色々面倒なので、今年は自宅に泊めたいと思い、前もって長男にも相談していました。
「お母さんの手間が減るからそうしたいねん。下の和室で4人で寝るからね」と言うと長男も承諾してくれていました。

孫達も大きくなり、うちに来ても静かで、小さい頃のように騒がしくもありません。
みんなでご飯を食べて、8時頃からは順番にお風呂に入りました。
風呂場の1段目と2段目の棚は長男の物を置いているので触らないように言おうと思っていたら、長男が自分で言っていました。
9時にはみんな下に降りてすぐに寝ました。
次の日の事はわからなかったので長男にも話していませんでしたが、ゆっくり起きてきて、朝昼兼用でご飯を食べさせました。
その時長男がとてもしんどうそうで「しんどいの?」と聞くと
「めちゃ具合悪い」と言いました。
私はもうこれ以上長くなると長男が疲れてしまうかなと思ったので、孫達を初詣に誘い、その帰りにそのまま帰るように車に荷物を積んでおけばいいとMエちゃんに言いました。
夕方からはまたこの子達は次の親戚の家に行きます。
神社にお参りした後、孫達を見送り私は家に帰りました。
長男は少し疲れた顔はしていましたが、朝ほどではありませんでした。

すると、長男の携帯の充電器がない事に気づきました。
「あ、僕の充電器がない」
私は冷や汗が出ました。
私が間違えて孫のだと思い、持って帰らせてしまったのです。
すぐにMエちゃんに電話すると、まだ家に帰っていなくて買物しているので、帰る時に持って来てくれると言いました。
私は長男に私が間違えて渡した事を伝え謝りました。
特にその事で具合が悪くなったようにも思えませんでしたが、
元旦からの知らない間の疲れが出たのか機嫌が悪くなり
「正月やのに休まらんかった」と言いました。
私はその言葉にキレてしまいました。
休まらないのは私のほうで、、
でもみんな、次男もMエちゃんもみんな長男には気を遣って、思いやりの気持ちを持って接してくれています。
私も正月くらいは呼んでやりたい。年に一度の事です。
できるだけ長男が疲れないように計画を立てているつもりですが、
やはり自宅に泊めたことが悪かったかと、、
でも長男のご飯の事もあるので、隠れ家より自宅の方が私にとっては楽です。
孫達もおとなしいです。
それなのに、、と思うと、
私も年末から張り詰めていた物がキレて涙が止まらなくなりました。
「誰も悪くないのにどうして」と
思うと声をあげて号泣してしまいました。
気がつくと、横にいた長男が背中をさすってくれていました。
どのくらい泣いたかわかりません。

しばらくして我に帰ると、長男の充電器がありました。
「あれ、、いつ持って来てくれたかな」と言うと、長男が「さっきR(孫)が玄関まで持って来てくれて、お母さん取りに行ってたやん」と言うのです。
全く覚えていません。
どうしたのでしょう。
泣きすぎて記憶が飛んでしまったのでしょうか、、

そしてその次の日、長男は今年初めての作業所に行きました。
皆さんで初詣に行って来たと、、
そしておみくじが「大吉」だったととても喜んで見せてくれました。
書いている内容もとてもしっくりくると、、、
長男が初詣に行くのはまだ私の両親が生きていた頃以来ですから、約20年ぶりです。
出店でプライドポテトも買ったそうです。

おみくじの「病気」の箇所、、
「治る」と書いているそうです。
「お母さん、ぼく治るねん」と。

また泣けてきました。