友人からの相談 | 三宮の不動産屋女社長奮闘記

友人からの相談の話です

 

風呂の排水が流れにくくなって、

私に相談しようと考えていたところに、

タイミング良く、排水配管の洗浄をキャンペーン価格でしませんかという、勧誘の電話がかかってきて、

普段なら、そういう類いの勧誘などには耳を貸さない友人が、

申込んだのだとのことです。

 

最初の業者の来訪は好感触で、

配水管の洗浄作業の後、数枚の写真で説明してくださり、

汚水槽が地盤沈下から、配水管の上下が逆になってしまっていて、

汚水が逆流し、そのせいで流れにくくなっていると。

 

汚水槽が4箇所、そのうち2箇所が逆流しているが、

会員になってくれれば格安で4箇所とも交換しますと。

 

この類いの業者は、疑ってかかるべし。

友人は、石橋をたたく慎重派なのですが、

 

速い計算で、月会費4000円、4年間は退会違約金が発生、

汚水槽交換と配管工事が44000円、

4年の会費が約200000円。

 

4つの汚水槽工事を分割で払うと考えれば、そんなものかと。

 

床下の配管を確認した時、カビが発生している様子なので、

次回、汚水槽の工事の下見と同時に、

カビの防止剤を床下に散布します。

これは、会員特典のサービスですと。

 

確かに、サービスでカビの防止剤は散布していただいたのですが、

頼みもしていない屋根に勝手にハシゴをかけて写真を撮り、

「奥さん、屋根は大丈夫です」、

「が、床下は湿度が高く、カビが酷いので、地番改良か、

 床下をコンクリートにされることをすすめます」と。

 

熱心に説明してくださる業者さんの話に耳を傾けていた彼女でしたが、相談も断りも無く、屋根に上ったことに、疑問と反発があり、

汚水槽だけ直してくれればいいので要りませんと、

丁重にお断わりしたら、

すごいスピードで帰って行ったと。

 

友人は、私に、

「こんな業者、信用してもええかなあ?」との問い合わせというか、

相談でした。

 

私は、

「商売は、きっかけというか、入り口が大切やから、

 きっかけ、入り、を、上手に考えた会社なんやろうね」

「悪いとも、ええとも、解らんけど、

 配管だけ専門の業者に頼んだ方が、簡単やったかもやね」と。

 

しばらくして、友人からの後日談、

 

「戸建ての管理会社」というフレーズの会社やから、

専門業者、専門職人との契約で、総合的に必要工事を拾い上げて、

会員契約で顧客数を確保しながら利益を上げていくんやろうなと考えたから、総合窓口を探して、

「お客様窓口」というのに行き当たって、

 

そこの責任者という人物に、

代わる代わる、違う業者が家に来て、

家の故障箇所を見つけて工事のきっかけを探してくれるのは、

営利を追求する会社として当たり前かもしれないけれど、

頼みもしていないのに、断りも無く屋根に上ったことが、

とにかく不審、

不審というより、お宅の会社に不安感が大きくなった、と。

 

昔、耐震工事業者と名乗り、

戸建ての老人宅に入り込み、

法外な工事代金を請求していた詐欺師グループを思い出したと。

 

丁寧な応対ではあったが、

もう、「まあええか」の計算後やから、

ほんまに、「まあ、ええか」と考えとくわ、と。

 

まあ、友人の対応も、「なかなかやがな」と。

 

そんな、友人からの相談の話でした。