仕事に追われ家事に追われ、ずいぶんご無沙汰してしまいました。
経営者兼、営業社員兼、母親兼・・・
毎日、時間ごとに役割が変わり、
追われ追われ、ゆとりの無い私です。
そんな中、私の唯一の息抜きの大衆演劇の観劇に行ってきました。
母が亡くなり、独りになった父を、
3年前に小豆島から神戸によんで、一緒に暮らし始めたのですが、
身体も弱ってきた父は、元気がありませんでした。
そんな父を元気づけようと、気分転換にならないかなあと、
大衆演劇に連れて行きました。
私も初めての経験でした。
父も気分が少しは晴れたような顔をして喜んでくれましたが、
父の数倍、喜んでいたのは、私でした。
私は、映画も、ドラマも、嫌いではありませんが、
暇がないという理由で、
近寄らずに興味が無いような顔で、あまり観ない女性です。
ところが、父を喜ばせようと連れて行った大衆演劇に、
私が惚れてしまったのです。
旧き良き時代の香りのある「芝居」のストーリーには、
時々、泣かされてしまいます。
韓流スターに夢中になっている友達にピンと来なかった私。
どうして、あんなに夢中になれるんやろ?
ところが、そんなふうに友達を見ていた私が、
役者さんの美しさに一瞬でファンになってしまいました。
踊りの美しさ、着こなしの美しさ、
恥ずかしいですが、少女のようにうっとりして夢中になって、
すぐに後援会にも入会した私です。
初日から千秋楽まで(毎日、演目が変わりますから)、
遠方から連泊で観劇される方も少なくありません。
忙しい私は、今は年に数回しか行けませんが、
一生懸命の二役、三役をこなしている毎日の休息のためにも、
ストレスの解消、頭の凝りをほぐす為にも、
そして、何より、すべてを忘れて楽しむために、
自分へのご褒美としての大衆演劇を満喫しています。
初めて一緒に観劇した父も2年前に亡くなりましたが、
両親が健在なら、演劇に限らず、
いろんなところへ連れていってあげられるのにと、
少し淋しい初秋です。