”ダンス”にかかわる思い出 | 呑気じじいのひとり言

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不思議な時代になっちゃった!

”ダンス”と言えば、踊りですよね。
日本の踊りには、盆踊りから、
地方により阿波踊りとか、安来節のどじょう掬いとか。



しかしボクみたいな年寄りが一番驚くのは、
日本人のダンスに対する才能と言うか、
ポテンシャルの高さというか。
こんなにも得意なジャンルにしてしまうとは。



高校生のダンス甲子園をはじめ、
他にもいろんなダンスチームが海外へ出て高く評価され、
大会などで優勝までしてしまう。



今度のパリ五輪で初めて採用された『ブレイクダンス』、
これも金メダル候補だそうで。



でもボクが一番好きな踊りは、バレエですね。
あの優雅な美しさは、踊りの中では最高だと思う。

  

ああ、20歳の頃、
ひとりの美しい女性に抱いた恋心、Mさん。
女性としての性的魅力はないが羞花閉月の美女。
抱きしめると壊れそうなスタイルでバレリーナだった。

 
 

当時、ボクが勤めていた会社が、居酒屋を二軒持っていて、
その他に東京の新橋に小さな喫茶店も経営していた。



そのお店には、和服姿の女性店員が3人、交代で務めていた。
コーヒーなどは勿論だが、
あんみつ、ぜんざい、ソフトクリームとか夏はかき氷が評判だった。
女性向きの喫茶店。甘味処。



暑い日はパトロールの巡査が裏口から入って来て、
ソフトクリームをこっそり馳走になっていたりしていた。
この事はタブーだが、平和な時代。
勿論、店の男性マネージャーはいるのだが暗黙の承認。



そこでMさんとたった2回だがデートをした。



うしろで「素敵なひとね」と声が。



他の女性店員たちからは、
「私達を問題にしないのは、あんな人(Mさん)のせい?」
と、やっかみのような言葉を聞き思わず有頂天。
ちょっと鼻高になるくだらない自分だった。



 Mさんと初めて会ったのは天理市。
そのきっかけがどうしても思い出せない。
しかし真剣になればなる程、
ある日言われた
「もっと若い方を好きになりなさい、貴方から見るとおばあちゃんよ私」と。



地方の小さな舞台での踊り。
『くるみ割り人形・白鳥の湖』などの有名な踊りではなかったが…。


ああ切ない思い出は尽きない。
握手した細い指の感覚を今でも覚えている。



時の流れは素晴らしい仕事をするが残酷でもある。



人はみな老いて滅びる。
そして未だボクはここにあり。
思い出に耽るのみの93歳。



歌の文句じゃないが、Mさんも幸福でいたのだろうかと。
既に天国とやらで白鳥の湖を踊っているのかな。



ボクより年上だったのなら、もうすでに天国とやらで
ひょっとして、ボクを待ってくれてるかも。


ではソロソロかなくては。
 

 

 


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