女将

「ぜひまたお待ちしております。今度は宿泊でいらっしゃってくださいね。」


「はい、お世話になりました」


風はそれに合わせて軽く会釈をした。


輝も風も無言のまま、温泉をチェックアウトした。結局、何も無かった。


風の車が停めてあるところまでは1時間ほどかかる。


重たい空気を和ませるように、輝はいつも通りに振る舞った。たわいもない会話。風も輝に合わせた。


駐車場へ着き、また、と言って別れた。


もう、こう言うことは終わりにしよう。風はそう思い帰宅した。