一昨日は看護学校の授業日だった。
前回の大雨と違い、天気良好!! いざ出発!!
出発してしばらくすると、胸がドキドキし始めた。出勤日は毎回こうなのだ。
授業のシミュレーションをしながら運転しているからかな、と思っていた。
学校に着くと「ドキドキ感」は「着いてしまった…」の、後悔に似た感覚に変わる。
これも毎度のこと。
今日の講義は、災害看護「心のケア」について。カウンセリングの技法を体験してもらう予定。
3人一組のグループを作り、話し手・聴き手・観察者を順番に体験し「傾聴」の演習をする。
話し手が「今朝のできごと」を3分程度にまとめ、聴き手とやりとりしながら進める。聞き手は話し手の「その時の気持ち」に寄り添いながらついていき話を進める。観察者は、表情や変化したこと、気づいたことなどを両者に伝える。
一つのグループが2人組になったため、私が入ることにした。
学生二人がそれぞれの役割を終え、私の順番。
学生相手に特に意図はなく「今朝ここに来るとき・・・・・」と前述したことをペラペラしゃべった。学生は、いいタイミングで、「そうでしたか」「そのときどう感じましたか」・・・と聴いてくる。学生凄いなと思いながら、話し手に徹する。
話しながら、「そういうことか」と気づいた。
私は、出来る学生ではなかった。一つ一つ理解し納得するのに、時間がかかった。教員からも目をつけられていた。卒業する時も、看護師になっていいのかと自問していた。
33年間の看護師生活を終えた今でも、その気持ちがくすぶり続けていることに気づいた。そして、講師という立場で学生の前に立つことに「本当にいいのだろうか…」と、いまだに自信がないのだと気づいた。四年もやっているのに・・・・・
演習後の感想を、グループメンバーに正直につたえた。その瞬間「変なドキドキ感」がフワッと消え、楽になった。
学生のために用意したつもりが、自分のための演習になろうとは・・・・・
なんともお粗末な授業風景でした。