治療初日、夫に休みを取らせ受診。

主治医から病状と治療について説明を受けた後、夫を廊下に残し治療室に入りました。

 

昨日型どりした「プロテクター」で治療台に固定され、1時間弱。

「トントントントンガガガガガガ・・・」の「機械壊れているのか?」と思うほどの大きな音の中で、何ごともなく治療は終わりました。痛くもかゆくもない治療に「ホントに治療しているの?」と思いながら、私は大いびきをかいて寝ていました。

計6回。無事年内に終了しました。

 

治療が終わった夜「治療終了の安ど感」いっぱいで、娘と夕食を始めた時のことです。私は冷蔵庫から350ml缶を取り出し「おつかれ!!」と、一口ゴクリ!!二口飲んだかな・・・ 「アッ」と思った瞬間、液体は「のど越し爽やか~~」に胃袋に落ちました。

 

「今日治療したんだった💦 でも一口だし、大丈夫だよね…」と思いつつ、目で携帯を探しました。

 

数秒後‥‥左腕がカタカタと、小刻みに震え出しました。震えは次第に強さを増し、異様な動きに変わっていきました。冗談だと思ってみていた娘の表情が変わっていました。

 

冷静を装い娘に携帯を渡しながら「○○放射線外科を探して~ 繋がったら母ちゃんに渡して~~」とわざとゆっくり頼みました。左腕はドンドン難易度の高い動きに変わっていきます。私は、自分の腕の動きを止めるのに必死でした。

 

電話がつながり、事情説明。「今日治療を受けた園田です。失敗しました。先ほどビールを一口飲んでしまいました。1分もたたないうちに、左腕があらぬ方向に動き出しています。どうしたらいいでしょうか。」

 

スタッフの方の困惑した様子が、電話越しに伝わってきます。それはそうです。治療した日にアルコール…!? しかも現役の看護師が…!!

 

医師に連絡してもらっている間に、左腕は天を突く勢いで振りあがりました。(一瞬「マイケルジャクソン」の決めポーズを思い出しました。)そして「ストン!」と脱力し動かなくなりました。

 

それからしばらく、左手が使えない中で生活することになりました。

 

自業自得・・・・・

 

「あ~あ。治療は終わったのに、なんてことだ・・・・・」自分のうかつさに腹が立つやら情けないやら。びっくりさせた娘に申し訳ないやら・・・・・。

 

「早く元に戻さないといけない!」 「でもどうする?」 「リハビリしないと

ね・・・・・」「戻せるのか・・・・・元に・・・・・」

 

時は年末。緊急のリハビリするところはなかろうと、こころをきめた!!

 

「自分でどうにかする!!」

 

リハビリ病院勤務の経験と知識を総動員し、「年末年始集中リハビリ」を開始。どこまで回復するのか不安と期待の中で、「自己流リハビリ」に専念しました。

 

正月明けに左腕は少しずつ動きだし、1月末には元のように動くようになりました。

 

アァ~~!ヨカッタ~~~!!

 

なんとも「マヌケ」な話です・・・  でもコワかった~~