私は今までの人生で比較的健康状態は良いほうで、大人になってからは入院をしたこともなく、病気で仕事を休んだことはほとんどありませんでした。30数年間仕事をしてきて、唯一休んだのはコロナに罹患したときの数日だけです。

不定期ではありますが、時々運動もしていたので、体力についても世の中の同世代の方々の平均、またはやや上ぐらいかも知れません。

要は、自分は大病とは縁が無いだろうとかねてから思っていました。


そんな中、体調に異変を感じ始めたのは、去年の夏か秋頃でした。どこが特別痛いとか悪いとかでは無いのですが、疲れが取れなくなってきました。


ちょっと仕事がきつい日で疲労が溜まったり、数年前から健康のために続けていたジムでの筋トレの疲れが、以前と比べて明らかに取れなくなってきたのです。


そこで思ったのが「これが老化というやつか!」です。トレーニングも続けていたのに、ここまで短期間に老化が進行するなんて予想外で、かなりショックを受けたのを憶えています。


それでも何とか耐えて仕事と日常生活を送っていましたが、やはり疲労感が日に日に重なり、もう仕事も続けられないかも、と思うようになってしまいました。


今思えば、確証は有りませんが、ひょっとしてガンの前兆だったのかも知れません。


実はこの数年間で、私の同世代の身近な同僚が病気で2名亡くなっています。また、直接の知り合いでは無い同僚も、ガンなどで何人か亡くなっている現実を見て、ひょっとして自分もこのままでは何か大病をしてダメになるかも知れない、と直感しました。


定年退職までまだまだ何年もありますが、一度体をリセットして、健康体で老後を過ごせるようにと思い、大きな決断ではありますが、退職を決意しました。


住宅ローンも残っており、年金受給までまだまだ程遠い道のりです。多少の貯金はありますが、十分老後までは賄えません。しかし、私の年齢で早期退職すると、退職金が少し割り増しになる制度がありました。退職金で少ししのいで、健康体を取り戻したらもう少し楽な仕事に再就職する、と決めて、思いきって3月末で退職しました。


実は在職中に他にも気になった症状が2つありました。ひとつは、昨年末、右の顎下のリンパ部分が少し腫れました。大した痛みも発熱も無かったので様子を見てました。数日続いたので、一度病院で診てもらおうか?と思った矢先に症状が治まったので、結局そのままにしてしまいました。


2つ目は、のどの痛みです。3月に入った頃、右のどにヒリヒリした痛みを感じました。その頃は退職に向けて残った仕事の処理や引継ぎの準備などのピークのときで、皮肉にも人生で一番きつい状態でもあり、体調を崩しても仕方ない状況であったので、あまり気にもしていませんでした。時々少量の真っ赤な血痰を認めましたが、「大丈夫だ」と根拠の無い自信で自分に言い聞かせていました。


また、2月にガン検診を受け、胃カメラをしていたので、のどは大丈夫のはず、と思い込んでいました。胃カメラ検査の一般的な説明では、カメラを挿入していく部分(咽頭、喉頭、食道、胃)全般に確認すると書いてあったように思うので、つい先日胃カメラをして異常なしとの結果だったので、さすがにのどのガンは無いだろう、と思い込んでいました。


他に考えること、やることが一杯で、「今は自分に異変が起きている場合では無い」と、今思えば変な思考になっていました。(機会があれば書きますが、母親の病気も重なっていました)


続く