中咽頭がんの治療を終え、9月7日に退院してから約3週間。今日、久しぶりにフィットネスジムへ行ってきました。

 

退院直後は少し歩くだけでも脚が張って息が上がり、ジムに行って運動しようなどという気力は到底湧きませんでした。それでも「せめて歩くことだけは続けよう」と、毎晩40分ほどのウォーキングを日課にし、調子の良い時に腕立て伏せやスクワットを少し挟む程度のリハビリを続けていたところです。

 

そうして3週間が経ち、ようやく体の動きが少し上向いてきた実感があったため、今日からジム通いを再開することにしました。「行くかどうか」一瞬迷いも生じましたが、こういうものは一度先送りにするとズルズル行けなくなってしまうもの。意を決して足を運んできました。

 

そもそもフィットネスジムに通い始めたのは約5年前、健康な老後を過ごすための体づくりが目的でした。 週に2〜3回のペースで通う中、やはり変化が目に見えないとモチベーションが保ちづらいため、少しずつ扱う重量を伸ばしてきました。若い人たちのようにはいきませんが、当初は60kg程度だったベンチプレスも、入院前には92kg(90kgを2回)まで挙がるようになり、スクワットや懸垂、デッドリフトなどにも取り組んでいました。

 

それが今回の入院(7月7日入院〜9月7日退院)で一変しました。 入院当初の3週間ほどは病棟内でウォーキングやスクワット、腕立て伏せなどを多少行っていたものの、2回目の抗がん剤以降は強いだるさや気分の悪さで運動をする気が一切起こらなくなってしまい、そのまま退院までほとんどベッドの上で過ごすことになりました。

 

約2ヶ月間、まともな運動ができなかっただけでなく、日常動作すら極端に少ない生活。体重も入院前から退院時までに7kg落ち、今もまだ戻っていません。服がぶかぶかになり、ベルトの穴2つ分ウエストが減りました。人生でこれほど体を動かさなかった期間は初めてでした。

 

そのブランクを経て、今日久しぶりにベンチプレス台へ。 20kgのバーをラックから外した瞬間、それだけでも両腕にずっしりとした重みを感じました。怪我が怖くて重い重量は試せませんでしたが、感覚的におそらくMAXは70kg程度まで低下しています。

 

 

頭では想像していたものの、現実として突きつけられると、やはりがっくりと落ち込みました。 「ここから元の筋力に戻すまで、どれくらいかかるのだろうか」「そもそも元に戻すことができるのだろうか」と不安もよぎります。

 

近年、高齢者の活力低下から要介護へと進む「フレイル」が話題になっていますが、大きな病気や治療によって活動量が落ちると、私の年齢であってもあっという間に体が弱ってしまうのだと身をもって体験しました。

 

私の母親について言いますと、今年1月から3月まで心不全で2か月間入院しましたが、入院前は数㎞のウォーキングやグランドゴルフなどを軽くこなし、他の同年代の高齢者より元気だったのが、退院後は自力で立ち上がることもできなくなり、要介護4になってしましました。重い病気にかかってしまうと治療中の体力維持は極めて困難です。だからこそ、健康で動けるうちに体力を底上げしておくことがいかに大切か、骨身に沁みました。

 

とはいえ、失った筋力を嘆いていても始まりません。 今日からまた一歩ずつ、地道にトレーニングを積み重ねていこうと思います。また、そうすることでがんに対する免疫力が向上することと信じています。