本日は5回目の放射線治療の予定日です。

今のところ目立った副作用はなく、強いて言えば頸部(首)の照射部位の皮膚が時々痒くなるかな、といった程度で済んでいます。とはいえ、入院中はどうしても時間を持て余してしまうため、ベッドの上で色々なことを考えてしまいます。

そんな今日、ふと思い出したのが「秘密戦隊ゴレンジャー」でした。

若い世代の方はご存知ないかもしれませんが、私たち世代が子供の頃に皆が夢中になった特撮戦隊ヒーローの元祖です。
赤、青、黄、緑、ピンクの5人が、毎回「黒十字軍」が仕向けてくる怪人と戦い、最後には必ず勝利を収めるという胸躍るストーリーでした。

今振り返ってみると、敵である黒十字軍が、まるで「がん」そのものに見えてきたのです。

黒十字軍は次々と怪人を社会に送り込み、人々の幸せを奪い、最終的には人類滅亡と地球征服を目論みます。これを今の自分に置き換えると、「地球や社会=私の体」「黒十字軍とその怪人=がん」と言えます。次々と押し寄せる怪人の攻撃をゴレンジャーがその都度退治しなければ、あっという間に地球は征服されてしまいます。

ゴレンジャーのメンバーは、個々の能力はもちろん超人的ですが、絶妙に怪人よりも少し劣っているように描かれています。そのため、戦いの中では必ずピンチが訪れます。
しかし、最終的には必殺技である「ゴレンジャーストーム」や「ゴレンジャーハリケーン」を繰り出し、見事に悪を仕留めてくれるのです。

ここで重要なのは、「必殺技は5人の合わせ技である」ということ。
5人が順番に技をパスしてボールにエネルギーを充填し、パワーが最大になったところで敵に打ち込む。これこそが勝利の決め手です。

私は、この「ゴレンジャー的要素(チームワーク)」こそが、がんに打ち勝つための最大の要素だと考えています。がん治療においても、様々な局面でこのヒーローたちが登場します。

■体内のゴレンジャー
がん細胞を直接攻撃するT細胞やNK細胞などの白血球軍団。
■病院でのゴレンジャー
抗がん剤治療、放射線治療、そして副作用を和らげる支持療法。
■自助努力のゴレンジャー
食事・栄養管理、トレーニングによる体力維持、副作用を防ぐスキンケアや口腔ケアの励行。
■経済面のゴレンジャー
健康保険制度、高額療養費制度、民間の医療保険など。

これらは一つひとつも確かに有効ですが、すべてが揃ったとき、つまりゴレンジャー5人が揃ったときに最大限の威力を発揮するのです。

もちろん、私の場合はゴレンジャーですが、心の支えとなるヒーローは世代によって様々でしょう。
キン肉マン、ドラゴンボール、セーラームーン、アンパンマン……。その人にとってのヒーローであれば、誰だって構いません。

50年以上前に見ていたテレビ番組が、まさかこんな形で今の自分の力になるとは思いもしませんでした。

先日、私は「がんと闘う」と心に決めました。
ただやられっぱなしでは絶対に悔いが残ります。必ず克服するという強い気持ちを持っています。
これからも心の中に常に「ゴレンジャー」の存在を意識し、彼らと共にしっかりと戦い抜いていきます!