こんばんは。キラキラ

 

 

早速ですが、考えてみたいと思います。

 

 

第61回試験・実技試験2・問2

 

今回は、図8の鹿児島の状態曲線(エマグラム)から自由対流高度を求めてみます。図8の右側に「エマグラムの右下枠内の拡大図」が抜き出されており、求めやすいように配慮されていますので、これを用いてみましょう。

 

 

 

地上の空気塊は飽和するまでは乾燥断熱線に沿って上昇しますが、持ち上げ凝結高度まで上昇して空気塊が飽和し、水蒸気が凝結し始めますと、空気塊は湿潤断熱線に沿って上昇することになります。持ち上げ凝結高度は地上の気温から乾燥断熱線に沿って延ばした線と地上の露点温度から等飽和混合比線に沿って延ばした線との交点の高さであり、その高さは940hPaとなります。

 

次に、持ち上げ凝結高度から湿潤断熱線に沿って上昇を始め実際に観測された気温の高度分布の線との交点に達しますと、周囲と同じ温度になり、さらにこの交点から上昇する先は、空気塊は周囲よりも高温になって、外部からの力を受けることがなくても自ら上昇できるようにます。この交点に達したときの高度のことを「自由対流高度」とよんでいます。この交点の高さを読み取りますと、20hPa刻みで単位を付して、920hPaということになります。

 

では。バイバイ

 

イベントバナー