こんばんは。キラキラ

 



早速ですが、考えてみたいと思います。

 



第61回試験・実技試験1・問4(4)

今回は、図11(上)の気象状況において、千代田区に対して大雪警報と大雪注意報以外に発表が想定される警報もしくは注意報の種類を1つ解答し、さらにその根拠を図11(上)で示されている気象要素に言及して20字程度で述べよ、という内容の問題です。

まず、問題文の「図11(上)の気象状況」とは、問4(3)、そして前問の問4(4)①の考察、また示されている気象要素が気温・風向風速・湿度・前1時間降水量・前1時間降雪量であることより、雪であることによる警報・注意報が考えられます。

では、大雪警報・大雪注意報以外で何があるのか挙げてみますと、警報では暴風雪警報、注意報では風雪注意報、なだれ注意報、着氷注意報、着雪注意報、低温注意報、融雪注意報があります。

この中から1つ選ぶことになるわけですが、まず降水がある時間帯において風速が最大6m/sであることから、雪を伴う強風に対して発表される、「暴風雪警報」と「風雪注意報」は除外、東京都千代田区に標高の高い山地は存在しませんので「なだれ注意報」も除外されます。

次に、積雪が融解することにより土砂災害や浸水害が発生するときに発表される「融雪注意報」では、図11(上)の気象状況からそれらの災害が発生するほどの積雪ではなく、「低温注意報」では低温による農作物の被害や水道管の凍結や破裂による著しい被害が発生するおそれがあるときに発表されますが、気温が0℃前後で、冬季の東京における低温注意報の発表基準は最低気温が-7℃以下であることから、これらも除外されます。

 

したがって、気温が0℃前後で、湿度が90%以上の状況での降水は、大雪である上に湿った雪が考えられ、それらが都市部にもたらす災害として特に送電線や通信線に付着することによる重みで断線することが考えられます。したがって、発表が想定される注意報は、着雪注意報または着氷注意報のいずれか一つとなります。

 

また、その根拠は図11(上)の気象要素の時系列から言えることとして、湿度が高く気温が0℃前後の湿った質の大雪のため、という旨の解答をすればよく、よって

 

種類:着雪注意報(着氷注意報)

根拠:湿度が高く気温が0℃前後の湿った質の大雪のため。(24字)

 

(気象業務支援センター解答例)

種類:着雪注意報(着氷注意報)

根拠:気温が0℃前後で大雪となっているため。(19字)

 

ということになります。

 

以上で第61回試験・実技試験1の問題は終了となります。次回からは引き続き第61回試験・実技試験2の問題に入りますのでよろしくお願いします。

 

では。バイバイ

 

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