こんばんは。キラキラ

 



早速ですが、考えてみたいと思います。

 



第61回試験・専門知識


(a)
まず、台風等を要因とする特別警報の指標(発表条件)についてですが、台風では指標(発表条件)の中心気圧または最大風速を保ったまま、中心が接近・通過すると予想される地域(予報円がかかる地域)における暴風・波浪・高潮の警報を特別警報として発表されます。また温帯低気圧では指標(発表条件)の最大風速と同程度の風速が予想される地域における、暴風(雪を伴う場合は暴風雪)・波浪・高潮の警報を特別警報として発表されます。

 

その特別警報の指標(発表条件)は、「伊勢湾台風」級(中心気圧930hPa以下または最大風速50m/s以上)の台風や同程度の温帯低気圧が来襲する場合に特別警報が発表されます。ただし、沖縄地方、奄美地方および小笠原諸島については、中心気圧910hPa以下または最大風速60m/s以上としています。

 

したがって、全国一律ではありませんので、下線部の内容は誤りとなります。


(b)

災害をもたらすおそれがある気象現象が予想されるときに発表される情報を「気象情報」とよんでいます。この気象情報の主な役割として、警報・注意報に先立って注意・警戒を呼びかける「予告」の役割と、警報・注意報の発表中に現象の経過、予想、防災上の留意点等を解説したりする「補完」の役割、その他大雨警報発表中に数年に一度しか起こらないような記録的な短時間の大雨を観測または解析したときに、より一層の警戒を呼びかけるときに発表される「記録的短時間大雨情報」、少雨・長雨・高温・低温・日照不足・梅雨などの社会的に大きな影響が予想される現象についての注意の呼びかけや解説を目的とする「天候についての情報」があります。

 

本文の事例では、翌日の明け方に、警報級の大雨が発生する可能性が高いと予想される場合には、夕方の時点で「明け方までに警報に切り替える可能性が高い」ことに言及した注意報が発表される、と予め注意を呼びかけていることから、主に予告として発表されている気象情報と考えられます。したがって、下線部の内容は正しいとなります。

 

(c)

河川の増水や氾濫などに対する水防活動の判断や住民の避難行動の参考となるように、気象庁は国土交通省または都道府県の機関と共同して、あらかじめ指定した河川について、区間を決めて水位または流量を示した洪水の予報を行っています。これを「指定河川洪水予報」と呼んでいます。

 

(青森地方気象台:月刊 あおぞら歳時記 2023年 第3号 今月の話題① 指定河川洪水予報 より)

 

上表では、指定河川洪水予報の標題において、4つの種類、「氾濫注意情報」、「氾濫警戒情報」、「氾濫危険情報」、「氾濫発生情報」があり、このうち「氾濫警戒情報」・「氾濫危険情報」・「氾濫発生情報」の発表基準を満たしている場合において洪水警報の発表基準と整合させていることがわかります。

 

つまり、下線部にありますように、「氾濫警戒情報」以上の発表基準を満たしている場合に洪水警報を発表することを意味していますので、下線部の内容は正しいとなります。

 

よって、正解は③ということになります。

 

では。バイバイ

 

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