こんばんは。三日月

 

 

早速ですが、考えてみたいと思います。

 

 

第61回試験・専門知識

 

(a)

(気象庁HP:知識・解説>雷ナウキャスト より)
 
(気象庁HP:知識・解説>雷>雷監視システム より)
 
まず、本文では、雷ナウキャストについての概要についての正誤が問われています。
 
「雷ナウキャスト」は、雷の激しさや雷の可能性を1km格子単位で解析し、その1時間後(10分~60分先)までの予測を行うもので、10分毎に更新されています。また「雷監視システム」とは、雷により発生する電波を受信し、その位置、発生時刻等の情報を作成するシステムで、全国30か所に設置した「検知局」で雷から放射された電磁波をアンテナで受信して、この信号から得られる雷の到達時間や波形情報などに、高精度の受信時刻を付加して瞬時に「中央処理局」にその情報を伝送します。その中央処理局では、それらの情報を元に雷の種類(雲放電・対地放電)及び発生位置を自動的に算出しているものです。
 
本文にありますように、いま述べた雷監視システムや、気象レーダーの観測結果などをもとにして、雷の激しさや雷の可能性を1km格子単位で解析し、その1時間後(10分~60分先)までの予測を行うもので、10分毎に更新され提供されているものになりますので、内容は正しいとなります。
 
(b)
(気象庁HP:知識・解説>雷ナウキャスト>雷雲の盛衰傾向の予測 より)
 
雷ナウキャストでは、10分毎の解析を基に60分先まで10分毎に予測を作成しています。予測の作成では、降水ナウキャストと同様に移動予測が主な予測手法となります。本文にあります通り、移動予測のほか、雷雲の盛衰傾向を少しでも表現するため、発雷領域の特徴(周辺領域の放電数、レーダー3次元データなど)から、統計的手法により作成した関係式を用いて盛衰傾向の予測も加味しています。しかし、留意点として、移動予測や盛衰傾向の予測では、予測時刻の途中で新たに発生する雷雲は予測できないことに注意する必要があります。
 
したがって、本文の内容は誤りとなります。
 
(c)
雷ナウキャストでは、雷の激しさや雷の可能性について、活動度を1から4まで階級分けされており、雷監視システムによる雷放電の検知数が多いほど激しい雷(活動度が高い:2~4)としています。雷放電を検知していない場合でも、雨雲の特徴から雷雲を解析(活動度2)するとともに、現在、雷は発生していないが、今後1時間以内に雷雲が発達して落雷が起こる可能性のある領域も解析(活動度1)しています。
 
したがって、本文の内容は正しいとなります。
 
よって、正解は②ということになります。
 
では。バイバイ
 
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