こんばんは。星空



早速ですが、考えてみたいと思います。

 

第61回試験・専門知識

(a)

 

(b)

(ブリューワー分光光度計 気象庁HP 「オゾン層の観測」 より)

 

ブリューワー分光光度計は、太陽光の波長毎の強度を測定し、オゾンに吸収されやすい波長の紫外線と、 吸収されにくい波長の紫外線の強度比を地上で測定することによって、上空のオゾンの総量を観測する機器です。館野(つくば)および南極昭和基地でこの機器を使って観測しています。

 

したがって、ブリューワー分光光度計の観測対象の中から「上空のオゾン量」のアということになります。

 

(b)

 

(大阪・高安山気象レーダー 2018.03.22 「大阪・高安山気象レーダーへゆく」 より)

 

(気象庁HP :知識・解説>気象衛星・気象観測>気象レーダー より)

 

気象ドップラーレーダー観測では、アンテナを回転させながらパルス状の電波を発射して雨や雪といった降水粒子に反射して戻ってきた電波から分析することで降水強度や降水域の動きを観測する機器です。

 

したがって、ドップラーレーダーは観測対象の中から、「降水強度の分布、降水域における風の分布」のウということになります。

 

(c)

(東京国際空港 空港気象ドップラーライダー1号機 気象庁HP:知識・解説>航空気象>空港ドップラーライダー より)


ドップラーライダー(空港気象ドップラーライダー)は、積乱雲などから発生した「ダウンバースト(マイクロバースト)」や「シアーライン」と呼ばれる風の急変域を検出する装置です。現在、成田国際空港、東京国際空港、関西国際空港に設置されており、空港気象ドップラーライダーで検出した風の急変域の情報は、管制官や航空会社の運航担当者などからパイロットに速やかに提供され、航空機の安全な運航に活用されています。

空港気象ドップラーライダーは、レーザー光(パイロットの目に安全な波長帯を使用)を大気中に発射し、エーロゾルに当たってその動きを捉えた散乱光を探知します。 動いているエーロゾルに衝突した電磁波は散乱する際、その周波数偏移(ドップラー効果)を利用し、対象物の移動速度を観測することができます。

すなわち、空港気象ドップラーライダーは、降水粒子よりも小さいエーロゾルの動きを捉えることにより、降水を伴っていないときでも上空の風を観測する機器になりますので、観測対象の中から、「非降水時の風の分布や低層ウィンドシアー」が適切と判断され、エということになります。

 

よって、正解は①ということになります。

 

では。バイバイ

 

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