こんばんは。夜の街

 

 

 

(一財)気象業務支援センターHPによりますと、第61回試験の申請者数は4,515名ということで今回も多くの方が試験に挑まれるようですね。私も当ブログ「てるてる風雲録」を通して微力ではございますが応援させていただきました。これから試験本番に臨むにあたり、少しでもお役立ていただけたらなら、大変うれしく思います。就職に生かしたいとお考えの学生さん、キャスターを目指す方、気象の知識を生かしてキャリアアップしたい方など、いろんな業界でご活躍の方が受験され、合格を勝ち取られ、もっと気象予報士の活躍の場が広がればと願っています。

 

学科試験につきましては、やはり問題文をよく読み、自信のある問題から解いていくのが正攻法と思います。一般知識、専門知識とも解答時間は60分で、1問あたり4分しかないと考えると厳しいですが、自信のある問題あれば短時間で解くことができてだんだん余裕ができて落ち着いてきますし、その分、苦手な問題を解く時間に充てることができるわけですから、あとは問題文をよく読んで、「正しいもの」を選ぶのか、「誤っているもの」を選ぶのか、焦って飛ばし読みしますと、勘違いしやすく、失点につながりますので、出題者が述べることに耳を傾けるイメージで、問題文をよく読んで解答してください。またマークのずれがないかも最後にしっかり確認しましょう。

 

また、実技試験では、特に解答の際、時制に注意しましょう。例えば、予想図から低気圧が発達することがわかる場合、「低気圧が発達した」としますと、予想に対して過去形で表現するのはおかしいことになります。「低気圧は発達する。」あるいは「低気圧は発達する予想である。」と表現しましょう。また、時系列図などの観測資料から、気温が下降し気圧が上昇したことがわかる場合、「気温が下降し、気圧が上昇した。」と表現しなければならないことになります。つまり、まだ起きていないことと、すでに起こったことを明確にして解答することが大切です。最近の文章で記述する問題におきましては、問題文で言及すべき点を盛り込むよう指示してくることが多いですので、自由に述べてよいというものではなく、記述式でありながら、概ね決まった解答に導かれるようにできていると考えています。邪推になりますが、採点における公平性とスピードおよび簡素化を考えてのことと思われます。したがって、受験生側としては必要以上に恐れることなく、出題者がどんな解答を求めているのかを考え、問題文をしっかり読んで解答しましょう。

 

昨年の9月から第60回試験の問題を学科試験の問題から順次採り上げ、一緒に考えてきましたが、どうでしたでしょうか?難問といわれるものは少なく、基本的なところを押さえていれば、解けるようにできていることがお分かりいただけたのではないかと思います。

 

最後に、寒い中の長丁場の試験になりますが、体調に気を付けて時間に余裕を持ってお出かけください。

 

受験票・鉛筆・マーカーペン・定規・デバイダー・ルーペ・時計など忘れ物はありませんか?

 

辛いときも、気持ちが折れそうになったときも、諦めそうになったときも、気持ちを奮い立たせてこの日のために頑張ったじゃないですか。私は仕事の傍ら受験勉強という形でしたが、両立には大変苦労しました。なかなか結果も出ず、壁を乗り越えない状態が続きました。それでも何とか第43回試験で合格したとき、特に勉強においてもスポーツにおいても、これといった取り柄がない私でしたが、1つ大きなキャリアができた意味でも、その後の人生においても、大きな自信になりました。

 

自分を信じるしかありません。でも、地道に努力を重ねたのならば必ず結果が報われます。絶対に合格を勝ち取りましょう!!

 

応援しています。FIGHT!!

 

2024.01.27 気象予報士第9329号 瀬戸信行