こんばんは。満月

 



早速ですが、考えてみたいと思います。

 



第60回試験・実技試験2

(1)
今回も本文を読みながら、適切な語句を穴埋めしてみます。

(第 1段落)
図5、図6によると、沖縄本島地方では、台風およびその周辺の温かく湿った空気が流れ込んでくるため、16日9時までの前12時間に最大(①)の降水量が予想されている。一方、図9のメソモデルでは最大(②)が予想される地域がある。

とあります。まず16日9時までの前12時間の最大降水量は、図5(下)、沖縄本島の西側に86mm/12hの極値があることから、①86mmとなります。また、図9のメソモデルでは沖縄本島またはその北側の海上に橙色の最大250mm/12hの領域があることから、②250mmとなります。

(第2段落)
図は示していないが、メソモデルの 1時間最大降水量に基づくガイダンスによると、 1時間に50mm以上の(③)雨があり、局地的には1時間に80mm以上の(④)雨が予想されている。このため、16日の沖縄本島地方は、大雨による災害に厳重な警戒が必要である。

とあります。

問題文の冒頭では③④に当てはまる語句は雨の強さについての予報用語が入ることから考えますと、雨の強さについての予報用語は、

 

10mm/h以上20mm/h未満…やや強い雨

20mm/h以上30mm/h未満…強い雨

30mm/h以上50mm/h未満…激しい雨

50mm/h以上80mm/h未満…非常に激しい雨

80mm/h以上…猛烈な雨

 

と階級分けされています。したがって、③非常に激しい、④猛烈な、となります。

 

(第4・第5段落)

また、台風中心から少し離れたところでも大気の状態が不安定となって積乱雲が発達するため、大雨以外にも、災害を伴うことの多い大気現象が起こる恐れがある・

 

図1によると、16日には(⑤)風が吹くおそれがあり、うねりを伴った高波に警戒し、強風に注意する必要がある。

 

とあります。問題文の冒頭の⑤に当てはまる語句は風の強さの表現についての予報用語が入ることから考えますと、

 

15m/s以上20m/s未満…強い風

20m/s以上30m/s未満…非常に強い風

30m/s以上…猛烈な風

 

と階級分けされています。図1の台風に関する英文の解説から、中心付近の最大風速が40ノットすなわち、40÷1.852≒21.6(m/s)に達すると予想されていることから、⑤非常に強いとなります。

 

(2)

(気象庁HP:各種データ・資料>過去の気象データ検索>利用される方へ>天気欄と記事欄の記号の説明 より)

 

最後に下線部の「災害を伴うことの多い大気現象」についてですが、大気の状態が不安定となって積乱雲が発達しますと、短時間強雨と同時に雷や竜巻等の突風が発生することが多いです。問題では、「大気現象」を2つ答えよ、とあります。大気現象は上図に挙げていますが、全部暗記する必要はなく、雨、霧雨、霧、竜巻、雷電といった過去問題で出題されたことのあるもので対応できるかと思います。したがって、雷電竜巻(等の激しい突風)ということになります。

 

以上で、第60回気象予報士試験の問題はすべて終了となります。

 

では。バイバイ

 

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