こんばんは。三日月

 



早速ですが、考えてみたいと思います。

 



第60回試験・実技試験2

 

今回は、初期時刻、15日21時の図2と12時間後、16日9時の図10の2つの赤外画像を用いて、16日9時の台風の中心付近における雲について、12時間前から変化した特徴を述べよ、という内容の問題で考えてみます。

 

問1(4)では、初期時刻の15日21時における図2で見られる地上の台風中心とその周辺の雲域の特徴として、解答例は「台風中心と南西側では雲頂高度の低い対流雲、北東側は雲頂高度の高い発達した対流雲が多く分布している。」ということでした。

 

では、それから12時間後はどうなったか、問題文では「雲頂高度および、対流雲または層状雲のいずれかの雲の種類に言及して」、という指示に従って図10を見てみます。

 

問題文にありますように、16日9時における台風中心の実況の位置を示す資料がないため、図9のメソモデルによる12時間予想図で沖縄本島の西、概ね北緯26.8°東経127.2°付近に台風中心が進んでいるものとし、また問2(3)の考察も参考にしながら考えますと、初期時刻から変化したとみられる違いについて、台風中心のすぐ東側において輝度温度が低く白い、すなわち雲頂高度が高い対流雲の雲域が団塊状に大きくまとまっていることがわかります。

 

以上について25字程度でまとめますと、

 

雲頂高度が高い対流雲が台風中心の東側で団塊状にまとまった。(29字)

 

(気象業務支援センター解答例)

雲頂高度の高い対流雲が中心のやや東側にまとまった。(25字)

 

ということになります。

 

では。バイバイ

 

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