こんばんは。
今回は、地上から500hPaにかけての、台風中心の鉛直方向からの傾きについての問いですが、台風と発達中の温帯低気圧の構造の違いについて、簡単に復習しておきましょう。
寒気と暖気で構成される発達中の温帯低気圧の場合は地上の低気圧中心に対して西側に上層のトラフが位置しており、気圧の最も低い部分が高度とともに西に傾いているのが特徴です。
これに対して暖気のみで構成される台風を含む熱帯低気圧は、図1の地上の台風中心と図3の500hPa面の台風中心がほぼ同じ位置になっていることからわかりますように、気圧の最も低い部分がほぼ鉛直になるという特徴があります。
したがって、正解は、問題文の指示通りに「ほぼ鉛直」ということになります。
では。