こんばんは。三日月

 

 

早速ですが、考えてみたいと思います。

 

 

第60回試験・実技試験1

 

今回は、本文を読みながら空欄に入る適切な語句を考えてみます。


(第1段落)

まず、「地上天気図では、石垣島付近に中心気圧(①)hPaの台風があり、東北東へ16ノットで進んでいる。この台風の24時間後の予報円の大きさは直径(②)海里で、24時間後にこの円内に台風の中心が入る確率は(③)%である。台風の中心付近の最大風速は(④)ノットで、今後24時間以内に最大風速は(⑤)ノットに達すると予想されており、この台風に対して(⑥)警報が発表されている。」とあります。


以前、実技試験1・問1(1)でも触れましたが、今回は石垣島付近にある台風についての諸元の情報が英文で記載されています。なお、台風番号はXXXXで伏せてありますが、問題では2018年の台風6号(1806)を採り上げています。読んでみましょう。


TS(最大風速が約17m/s(34ノット)以上 25m/s(48ノット)未満の台風)XXXX(1806)

中心気圧 994hPa

中心位置 北緯24.9° 東経123.9°

位置の確度 ほぼ正確(誤差が約60km(30海里)を超え約110km(60海里)以下)

移動方向 東北東16ノット

中心付近の最大風速 35ノット

最大瞬間風速 50ノット

今後24時間以内に中心付近の最大風速は40ノットに達する見込み。

今後24時間以内の最大瞬間風速は60ノットに達し、台風の南東210海里の半円内と北西90海里の半円内では、風速30ノット以上に達する見込み。


となります。まず。台風の中心気圧は(①994)hPa、次に24時間後の予報円の大きさですが、緯度10°の実際の距離は600海里、北緯20°〜30°の図上での距離が44mm、24時間後の予報円の図上の直径は11mmですので、求める実際の予報円の直径は、11÷44=0.25、600×0.25=(②150)海里となります。


次に予報円内に台風の中心が入る確率ですが、70%と定義されていますので(③70)となります。台風の中心付近の最大風速は(④35)ノットで、今後24時間以内に最大風速は(⑤40)ノットに達すると予想されており、となり、この台風に対する海上警報は[GW]とありますので下表の通り、(⑥海上強風)警報ということになります。

(海上警報の種類 気象庁HP より)


(第2段落)

次に、「日本の東には中心気圧998hPaの温帯低気圧があって(⑦)へ20ノットで進んでいる。」とあります。着目しますと、移動方向を表す白抜きの矢印が東北東を指していますので(⑦東北東)となります。


(第3段落)

次に、「石垣島の地上観測の現在天気によると、(⑧)から(⑨)降水があり、過去3時間の気圧変化量は(⑩)hPaとなっている。」とあります。

 

(主な雲の形の記号)

(国際式天気記号 有人観測所の現在天気)

 

ww: 有人観測所の現在天気  25:しゅう雨があった。(※ww=20〜29は観測前1時間内に観測所に降水、霧、氷霧、又は雷電があったが、観測時にはない場合に使用)


(観測実況値の記入形式)

(過去天気)

(気象庁HP:知識・解説>天気図について>国際式の天気記号と記入方式 より)


石垣島において雲は雄大積雲が観測されており、また現在天気は「25:しゅう雨があった。(※ww=20〜29は観測前1時間内に観測所に降水、霧、氷霧、又は雷電があったが、観測時にはない場合に使用)」を意味していますので、⑧⑨は本文の下枠から、(⑧対流雲)、(⑨前1時間以内に)となります。また、気圧変化量の記号は、「上昇後下降、現在の気圧は3時間前の気圧より低い」ことを意味しており、数値の「-11」は(⑩-1.1)hPaと読みます。


(第4段落)

最後に、「日本海や東シナ海には(⑪)警報が発表されており、その発表基準は視程(⑫)海里以下である。」とあります。


日本海や東シナ海に着目しますと、FOG[W]の海上警報が記載されており、したがって、(⑪海上濃霧)警報、その発表基準は視程(⑫0.3)海里以下となります。


では。バイバイ

 

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