こんばんは。キラキラ

 

 

早速ですが、考えてみたいと思います。

 

 

第58回試験・実技試験2・問1

まず、問題にある、「(1)⑨ の雲」について、問1(1)の回のおさらいしますと、『中国東北区の雲域の低気圧に伴う極側に膨らんだ状態になっている帯状の雲域は、対流圏下層において南側から暖かく湿った空気が流れ込んでそれが上昇していることを示しており、低気圧が今後発達する可能性が高いことを示唆しており、このような雲域の状態のことを「バルジ状」とよんでいます。』ということでした。つまり、(1)⑨の雲とは、「バルジ状の雲」ということになるわけですが、図2の該当する領域における観測点のデータを用いてもう少しこれについて深掘りしますと、中国東北区の北緯44°東経122°の観測点では、数値が少し被って見にくいですが、気温-25.9℃、湿数3.1℃、またアムール川中流の、北緯47°東経126°の観測点では、気温-27.3℃、湿数2.0℃と500hPaの大気中層で概ね湿数3.0℃以下の湿潤域であることがわかります。


次に、温度移流についてですが、先ほどの中国東北区の北緯44°東経122°の観測点付近に着目しますと、風向および等温線と等高度線が交差しているところが見られることから、暖気側から寒気側への温度移流、すなわち暖気移流の場であることがわかります。


以上について、35字程度でまとめますと、


バルジ状の雲に対応する領域では湿数3℃以下の湿潤域であり、暖気移流の場である。(39字)


(気象業務支援センター解答例)

雲に対応した領域は湿数3℃以下の地点が多く湿潤で、暖気移流の場である。(35字)


ということになります。


では。バイバイ


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